...四五この事があった日から五日たったけれども倉地はぱったり来なくなった...
有島武郎 「或る女」
...そのままぱったり顔をわらむしろのうえにふせ...
海野十三 「怪塔王」
...太い電線をひっぱったり...
海野十三 「振動魔」
...ここ数日ぱったり顔を見せなくなったといっていた...
海野十三 「千早館の迷路」
...双方はぱったり出会った...
海野十三 「四次元漂流」
...ぱったりと出会(でっくわ)す...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...横町の小平太の詰将棋も坂下の与茂七の尺八も嫁をもらったらぱったりやんだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ぱったり出會ってしまった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...お坊さんの姿がぱったり見えなくなった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...風までがぱったり止んでしまって...
豊島与志雄 「影」
...日が暮れてもなお吹き荒れていた風はいつの間(ま)にかぱったり止(や)んで雨だれの音がしている...
永井荷風 「寐顔」
...風がぱったり歇(や)んで日の暮の暑さが又むし返されて来たようである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...朝は先ず五時から六時の間頃ぱったりと消えてしまう...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...つきとばしたり、ひっぱったり、間のぬけた、そのくせ、どこか残忍なおもむきのある無言の格闘は、それから、しばらくつづいたが、結局は、愛一郎がカオルに押えこまれたところで、幕になった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ぱったりその場に昏倒してしまった...
平林初之輔 「犠牲者」
...やがてぱったり止む...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...反対の方向から帰って来た石松とぱったり表で出会った...
山中貞雄 「森の石松」
...まだ地面へ着かないうちにぱったり止り...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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