...四五この事があった日から五日たったけれども倉地はぱったり来なくなった...
有島武郎 「或る女」
...ぱったりと杜絶(とだ)えたのを確認した...
海野十三 「地球要塞」
...そしてその場にぱったりと倒れてしまった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...それまでは、右へまがれ、左へまがれとさしずしていたのが、ぱったり、やんでしまったのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...ぱったり聞こえなくなってしまいました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...そのうちに曲り角へ来て馬車はぱったりと立ちどまった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...ぱったり一緒になってしまいました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ぱったり足がたえてしまって...
徳田秋声 「あらくれ」
...夕方から風がぱったりと止んだ...
豊島与志雄 「変な男」
...コートレー付近の特産植物誌はぱったりその売れ行きが止まった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...山崎の能弁がぱったりと止まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝は先ず五時から六時の間頃ぱったりと消えてしまう...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...入れちがいに向うから二人づれでやって来るところをぱったりと行き逢(あ)った...
堀辰雄 「幼年時代」
...急にぱったりと黙り込んで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それからぱったり来なくなった...
水野葉舟 「北国の人」
...生憎(あいにく)風がぱったり歇(や)んでいて...
森鴎外 「百物語」
...すると門をはいったところでぱったりと小四郎に会った...
山本周五郎 「新潮記」
...紳士はそれぎりもうぱったり来なくなったので...
横光利一 「馬車」
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