...うるほひなき眼をわれはただ痴(おろ)かさをめづわれわがものとして痴(おろ)かさを選ぶただひと口の空気なればわれ安んじて消えさらんわれはただひと口のかぐはしき空気なればああかなしき影争闘(あらそひ)のかそかなる深みわれはのどかなる牧場のたのしき生命を選ばむ智慧あるものぞにがきいのちを生くる(布をたたむ...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...どこなの?」汗ばむ程もしっかりと...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...世に叩頭蟲を學ばむとする人の稽古には...
大町桂月 「春の筑波山」
...前を見れば、嶂壁の間、巨巖ありて、勢、飛ばむと欲す...
大町桂月 「妙義山の五日」
...さればむかしより縮(ちゞみ)は此国の名産(めいさん)たりし事あきらけし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...同船をこばむこともできなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...ことばむなしくねをたえていまはたしのぶかれひとりあゝそのよはのうめがかをあゝそのよはのつきかげを...
土井晩翠 「天地有情」
...光をちりばむる空をまねて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...性質から云えばむしろ人中(ひとなか)を択(えら)ぶべきはずの彼には都合があった...
夏目漱石 「明暗」
...事がむずかしければむずかしいほど...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...こばむように腕を振りながら答えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...故に儒者の道を学ばむと思はゞ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...幸福は我々をむしばむ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私からみればむしろ日光時代は空白の時代だったように思う...
柳田国男 「故郷七十年」
...燃えさかる炉の火熱で小屋の中は汗ばむほど暖かかった...
山本周五郎 「新潮記」
...経済といえばむしろ卑しみ...
吉川英治 「三国志」
...海面が急にうす黝(ぐろ)く皺ばむのでした...
若山牧水 「樹木とその葉」
...その線をうける軒端には古色のなつかしい灰ばむだ朱が...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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