...腰曲りの老媼(ばばあ)でも来ると...
石川啄木 「刑余の叔父」
...お申婆(さるばばあ)は...
石川啄木 「赤痢」
...口喧(くちやかま)しやの老母(ばばあ)が居た日には怎(どう)しても貸して呉れぬ...
石川啄木 「病院の窓」
...内の婆(ばばあ)どのが計略で...
泉鏡花 「歌行燈」
...「男は、どんな奴だ」「俳優(やくしゃ)だな、したっぱの、品川あたりで見かけたことがあるのだ」「壮(わか)いか」「二十二三と云うところだ」「二人で宜(よろ)しくやってるのか」「婆さんが跟(つ)いて来てるのだ」「どんな婆さんだ」「どんなって、俺(おいら)が知ってる婆さんだ、お杉って云うのだ、厭(いや)なばばあだ」「それじゃ、三人で飲んでるのか」「婆さんは、次の室(へや)で、一人で飲んでるのだ、あのばばあ、酒くらいだ」「どうして知ったのだ」「婆さんを、廊下で見かけたから、そっと往って覗(のぞ)いたのだ」「どこだ」「上の段の、あの湯殿(ゆどの)のついた室(へや)があるだろう、あそこだ」「そうか」岡本は考えこんだ...
田中貢太郎 「春心」
...それに新宿(しんじゅく)か四(よ)ツ谷(や)の婆芸者(ばばあげいしゃ)らしい女が一人乗っているばかりであった...
永井荷風 「深川の唄」
...干柿色の婆々連(ばばあれん)...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ところが清作は却(かへ)つてじぶんで口をすてきに大きくして横の方へまげて「へらへらへら清作、へらへらへら、ばばあ...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...「へちゃばばあ! ええ気になりくさって...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...なにってやんだい、くそばばあ、とじんは嘲笑する、へっへっへだ、死んじまえ――...
山本周五郎 「季節のない街」
...吹針(ふきばり)の蚕婆(かいこばばあ)一うえの羽織(はおり)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蚕婆(かいこばばあ)はすぐもとのとおり床板(ゆかいた)や蓆(むしろ)を敷(し)きつめ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「あッ」「オオ」と丹羽昌仙(にわしょうせん)も蚕婆(かいこばばあ)も...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蚕婆(かいこばばあ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いやおうなく、いろいろな誓(ちか)いを立てさせられて、そこから助けだしてもらうと、婆(ばばあ)は、頭にくろい頭巾(ずきん)、身に黒布(こくふ)をまとわせられて、あたかも女修道士(おんなイルマン)のような姿となり、呂宋兵衛のあとからあてもなくついていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おさきに立ってくるぞ……いけねえ!呂宋兵衛(るそんべえ)に蚕婆(かいこばばあ)だッ」というと蛾次郎(がじろう)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蝙蝠(こうもり)のごとく逃(に)げあがっていた蚕婆(かいこばばあ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「うッ……」というなり蚕婆(かいこばばあ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
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