...点々と空に散らばつてゐた...
芥川龍之介 「山鴫」
...それをばつしるといふのはひどいやうです...
鈴木三重吉 「かたつむり」
...子供達は小島のやうにさつと散らばつて各自(めいめい)の位置に着いた...
薄田泣菫 「茶話」
...仮名文字や漢字がのさばつてゐるからで...
薄田泣菫 「茶話」
...旱魃(かんばつ)があるではないか...
羽仁もと子 「最も楽しい事業」
...やはり自分も床の上に這ひつくばつてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私はどうもばつがわるかった...
平林初之輔 「秘密」
...骨ばつた顔が覗いてゐた...
北條民雄 「道化芝居」
...桑やキヤベツの畠の間に二十ばかりの農家が散らばつてゐるきりのその村の中程から...
堀辰雄 「生者と死者」
...歸つて來たばつかりなさうですから……」「ほう...
水野仙子 「嘘をつく日」
...ばつを合せていらっしゃるかと存じますと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(c)彼は御者や指物師や靴屋や石屋のことでなければついぞ口にしなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...地図にばつをつけたといってた...
山川方夫 「演技の果て」
...傷だらけの薄穢(ぎたな)い荒木(あらき)の卓の幾つと粗末な麦藁の台の椅子の二十許(ばか)りとが土間に散らばつて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...硝子(がらす)窓が広く開(あ)けられて入口に石膏の白い粉が散(ちら)ばつて居るので...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...まず何后の兄何進から先に誅罰(ちゅうばつ)なさらなければなりません...
吉川英治 「三国志」
...ならばついでに、俺の変名(かえな)も、おぼえておいて、もらおうか」「ほ...
吉川英治 「親鸞」
...熊(くま)尤多(おほ)くして山中に跋扈(ばつこ)し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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