...いちかばち...
太宰治 「道化の華」
...真中に置いた五升(しょう)入りぐらいな飯鉢(めしばち)の中にある団子(だんご)を指で撮(つま)んで旨そうに喫いだした...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...長火鉢(ながひばち)には鉄瓶(てつびん)をたぎらしてあった...
田中貢太郎 「黄燈」
...某日の黄昏(ゆうぐれ)便所へ往って手を洗っていると手洗鉢(ちょうずばち)の下の葉蘭(はらん)の間から鬼魅(きみ)の悪い紫色をした小さな顔がにゅっと出た...
田中貢太郎 「通魔」
...曇天でも約五百匹くらいの蜜蜂(みつばち)が甘納豆製造工場に来襲して困る」と訴え出たという記事が四日の夕刊に出ていた...
寺田寅彦 「破片」
...そしてそれが出て行くとそこらを片着け多勢の手で夕飯の餉台(ちゃぶだい)とともにお櫃(はち)や皿小鉢(さらこばち)がこてこて並べられ...
徳田秋声 「縮図」
...撥(ばち)のつもりに取りなして...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういう時の難文句も『杜詩』を見ればちゃんと出ている...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...能(よ)く紙屑籠(かみくずかご)の中へ入れてしまわなかったという事さ」細君は赤と白で撚った細い糸を火鉢(ひばち)の抽斗から出して来て...
夏目漱石 「道草」
...それだけばちがあたりますぞや...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...普通の家庭で使用する煉炭火鉢(れんたんひばち)が一つ置いてあった...
原民喜 「冬日記」
...しかも傲然(ごうぜん)と火鉢(ひばち)の側(かたわら)に大胡坐(おおあぐら)をかいていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...私は幾度も/\手を血と水の混つた水鉢(みづばち)に浸して滴(したゝ)る血を拭ひ去らねばならなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それこそ植木鉢(うえきばち)にはえたちいさな草を引っこ抜くように...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「猫吉親方」
...三尺にもおよぶ大きな捏鉢(こねばち)だとか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...……これは子供に唾(つば)を吐いた罰(ばち)だ...
夢野久作 「木魂」
...先生が折角あんばいよく摺鉢(すりばち)の火鉢で焼いていた餅を取って...
吉川英治 「江戸三国志」
...長火鉢(ながひばち)のそばで...
吉川英治 「松のや露八」
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