...この四五日火鉢(ひばち)の前ばかりにいた葉子に取っては身を切るかと思われるような寒さが...
有島武郎 「或る女」
...火鉢(ひばち)燭台(しょくだい)の類...
泉鏡花 「縁結び」
...死に直面して棄鉢(すてばち)になった私でも...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この棄てばちな謀叛の計画が実際あったのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...蜜蜂(みつばち)やかまきりの雄の運命ともよく似たところがあるのである...
寺田寅彦 「沓掛より」
...要するに馬尾蜂(うまのおばち)に千里眼の能力はないのである...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...手水鉢(てみづばち)の傍(そば)にある...
夏目漱石 「それから」
...すると長火鉢(ながひばち)の傍(わき)に坐っている彼女の前に...
夏目漱石 「明暗」
...火鉢(ひばち)には小(ちひ)さな鍋(なべ)が掛(か)けてあつて...
夏目漱石 「門」
...その代り私の願も聞いて下さるでせう?」お樂は何時の間にやら長火鉢(ながひばち)の向う側から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現今の貞子夫人が側近(そばちこ)う仕えるようになった...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...どの方面から行灯凧をあげればちょうどこの辺へのびて来るでしょう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...自暴自棄(すてばち)になつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...『似我蜂(じがばち)物語』に江戸の近所の在郷へ公より鷹の餌に入るとて...
南方熊楠 「十二支考」
...あっこおばちゃんを歯痒ゆがらせます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一方で血だらけの・いちかばちかの・勝利を求めなければならないのを大いに嘆いた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...にせの花よめになったりしたばちがあたって...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...手洗鉢(ちょうずばち)の水を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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