...あなたはいったいわたしをどうお思いになって」葉子は火鉢(ひばち)の縁(ふち)に両肘(ひじ)をついて...
有島武郎 「或る女」
...植木ばちに花を植えて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...(喜舎場朝賢(きしゃばちょうけん)氏の『琉球見聞録』参照...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...一妓(ひとりのぎ)社の后(うしろ)に入りて立かへり石の水盤(てうづばち)の涸(かれ)たる水を僅(わづか)に掬(すくひ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そのお使いにわたって来た金波鎮(こんばちん)...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...女は象牙の撥(ばち)を糸の上にはしらした...
田中貢太郎 「嬌娜」
...鼾(いびき)ごえや寝言など外部の音響(おんきょう)をも遮断(しゃだん)するに都合(つごう)が好かったもちろん爪弾(つまび)きで撥(ばち)は使えなかった燈火のない真(ま)っ暗(くら)な所で手さぐりで弾くのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...こういう時でなければちょっと読む機会のないような種類の読み物を十ページでも読むとすれば...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...いよいよ一(いち)か八(ばち)かだ...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...簿記台や長火鉢(ながひばち)...
徳田秋声 「縮図」
...」と母親のお豊(とよ)は長火鉢(ながひばち)の鉄瓶(てつびん)を下(おろ)して茶を入れながら...
永井荷風 「すみだ川」
...火鉢(ひばち)の前(まへ)に凝然(ぢつ)として居(ゐ)ては座敷(ざしき)へ上(あが)る鷄(にはとり)をしい/\と逐(お)ひつつむつゝりとして居(ゐ)る卯平(うへい)に小(ちひ)さな銅貨(どうくわ)を貰(もら)つては...
長塚節 「土」
...茶の間には綺麗(きれい)な長火鉢(ながひばち)に鉄瓶(てつびん)が鳴っていた...
夏目漱石 「こころ」
...あんなに立派にしていらっしゃるんですもの」「そうか」と云ったなり道也先生は火鉢(ひばち)の灰を丁寧に掻(か)きならす...
夏目漱石 「野分」
...それが出来ましたらベシン皿かあるいは丼鉢(どんぶりばち)へ先ず今の御飯を少し注(つ)いで摺り卸したチースを大匙一杯だけ振かけてまた御飯を注いでチースをかけて都合(つごう)四段にチースをかけてテンピの中で二十分間焼きます...
村井弦斎 「食道楽」
...人を騙したばちね...
山本周五郎 「青べか物語」
...永享七年銘の鉄鉢(てつばち)...
吉川英治 「随筆 新平家」
...二本の撥(ばち)から...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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