...と見えたのは鹿子絞(かのこしぼり)の撥袋(ばちぶくろ)...
泉鏡花 「浮舟」
...そういうときに占いをすればちゃんと当るのさ...
海野十三 「火星探険」
...堂のほとりにある大なる石の盥盤(てうづばち)に入りて水を浴(あ)び又押に入るもあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...和尚はそれを捉えて弟子が捧げている鉄鉢(てつばち)に入れた後(あと)で...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...やゝすてばち気分に堕してゐることを痛感する...
種田山頭火 「其中日記」
...火鉢(ひばち)の傍に一旦(いったん)坐って...
近松秋江 「狂乱」
...ある婦人がその飼っていた十姉妹(じゅうしまつ)の四羽とも一度に死にかかったのを手のひらへのせて一生懸命火鉢(ひばち)で暖めていた...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...それはそれはひどく怒(おこ)ってね」「罰(ばち)だよ!」「怒ってね...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼は一種の棄鉢(すてばち)な情熱の吐け口を闘戯に見出していた...
中島敦 「盈虚」
...そこで木之助は財布(さいふ)から三十銭を出して火鉢(ひばち)の横にならべた...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...――これでばちがあたらぬとはどうしたことだらう……...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...手水鉢(ちょうずばち)に水をくみ入れながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...富岡に股火鉢(またひばち)をすゝめてくれた...
林芙美子 「浮雲」
...あっこおばちゃんのおじちゃんを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何時でも梅が枝の手洗鉢(てうづばち)...
室生犀星 「命」
...椀(わん)や皿小鉢(こばち)の類(たぐ)いである...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼女たちはおばちゃんに会った...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...「やッ」捨鉢(すてばち)に柄を投げつけた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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