...棒のように倒れても雪の匂いをかげばちっとも損にならない...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...新裁下(したておろ)しのセルの単衣(ひとえ)に大巾縮緬(おおはばちりめん)の兵児帯(へこおび)をグルグル巻きつけたこの頃のYの服装は玄関番の書生としては分に過ぎていた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...すりばちのように八方から斜面が切れ込んでいる...
梅崎春生 「日の果て」
...すてばちな笑いと共に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...長火鉢(ながひばち)の傍へ坐ってみても...
徳田秋声 「黴」
...しば/\火鉢(ひばち)の炭(すみ)をつぐ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...泳げない者がばちゃばちゃやってたのが...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...これは皆神様のお罰(ばち)だと存じます...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...南天の実のまだ青い手水鉢(ちょうずばち)のほとりに藪鶯(やぶうぐいす)の笹啼(ささなき)が絶間(たえま)なく聞えて屋根...
永井荷風 「狐」
...直(す)ぐと長火鉢(ながひばち)の向うに据えた朱の溜塗(ためぬり)の鏡台の前に坐った...
永井荷風 「妾宅」
...飛散(とばち)つた血...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...いつもの通り火鉢(ひばち)の前に坐った...
夏目漱石 「門」
...今では擂鉢(すりばち)と擂木(すりこぎ)とが承け継いでいる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...検校の撥(ばち)に始まって...
吉川英治 「私本太平記」
...いくら捨(す)て鉢(ばち)になったにしろ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...羽柴筑前守秀吉(はしばちくぜんのかみひでよし)...
吉川英治 「新書太閤記」
...羽柴筑前(はしばちくぜん)どのの味方になれ」「だまれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...あながち弱者のさけぶ捨てばちな狂言ではなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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