...いかにも骨身を惜しまない活動的な世話女房のように思えるけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...見たところでは直きに平素の活動的な彼女に復(かえ)っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その群雄競い起る活動的な記事に刺激せられてただ何事か仕事をしたくてならなかったのではあるまいか...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...ヨーロッパ一活動的な私立探偵と...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...だが文化の理論の最も活動的な内容は...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...その活動的な特色をなす...
戸坂潤 「思想としての文学」
...だが之では活動的な実際家が俗物で...
戸坂潤 「思想としての文学」
...都会も其の活動的ならざる他(た)の一面に於て極力伝来の古蹟を保存し以て其の品位を保(たも)たしめねばならぬ...
永井荷風 「水 附渡船」
...気の烈しい活動的な情熱は恋と宗教と戦争に向って動く...
野上豊一郎 「闘牛」
...全体としての会員意識の薄弱――著しく活動的なる少数と非活動的なる大多数との分立――を来したことを率直に認めなければならない...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会」
...吾々社会の最も数多くかつ活動的な階級を不断に脅かすところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...忙しい活動的な人は忘れてしまい問題にしないということは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...忙しい活動的な人は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...個性は自己活動的なものである故に自己区別的なものとして自己の唯一性を主張し得るのである...
三木清 「人生論ノート」
...このやうな自己活動的な能力は直觀に對して普通に思惟と呼ばれてゐる...
三木清 「認識論」
...友代の素朴な熱心な活動的な天稟のままに気稟(テムペラメント)の側から全幕を演じ...
宮本百合子 「「建設の明暗」の印象」
...こまかく活動的な頭脳であることがよくわかる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いずれ、お前さんにも智恵を借りたいと思うけれど」と、急にいろいろの用事を思い出したように、そわそわと下駄をはいて、「豆菊ちゃん、そッち? また、遊びにおいでよ」橋下橋上真昼の、活動的な、太陽の下(もと)、ことに埠頭(ふとう)、船渠(ドック)、荷馬車、お茶場工場などの、騒音と埃(ほこり)と人間の奔影(ほんえい)とが錯綜(さくそう)と織られている横浜(はま)の十字街を、ゆうべの芸妓(おんな)や、雛妓(おしゃく)を引っぱって、生糸を積んだ幌(ほろ)荷馬車の前を横ぎっても、誰も、そのすがたを、特に、不生産的冷蔑(れいべつ)な眼で、見るものはない...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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