...いかにも骨身を惜しまない活動的な世話女房のように思えるけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三人のうちでは誰よりも活動的な筈(はず)であるのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その群雄競い起る活動的な記事に刺激せられてただ何事か仕事をしたくてならなかったのではあるまいか...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...活動的な鋭い知能の徴(しるし)が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...だが文化の理論の最も活動的な内容は...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...その活動的な特色をなす...
戸坂潤 「思想としての文学」
...時事的とは世界の刻々の歴史的運動に現実的に沿うた活動的な観点を意味する...
戸坂潤 「辞典」
...俄に活動的な生産的な町に変る...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...アマリアの活動的な性質は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気の烈しい活動的な情熱は恋と宗教と戦争に向って動く...
野上豊一郎 「闘牛」
...活動的な男が、活動を奪はれて、何不自由なく暮してゐて、倦怠感(けんたいかん)を持て餘してゐると言つた樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まったくあの男は活動的なやつで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...吾々社会の最も数多くかつ活動的な階級を不断に脅かすところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...このやうな自己活動的な能力は直觀に對して普通に思惟と呼ばれてゐる...
三木清 「認識論」
...活動的な方面は抽象的に唯物論との對立においてむしろ觀念論(このものはもちろん現實的な感性的な活動そのものを知らないのであるが)によつて展開された...
三木清 「認識論」
...すべてを包容しすべてに関係しすべての物事に熱中するところの・すべての機会に自分から身を挺してそれに当ろうとするところの・あの活動的なはりきった霊魂にくらべて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いずれ、お前さんにも智恵を借りたいと思うけれど」と、急にいろいろの用事を思い出したように、そわそわと下駄をはいて、「豆菊ちゃん、そッち? また、遊びにおいでよ」橋下橋上真昼の、活動的な、太陽の下(もと)、ことに埠頭(ふとう)、船渠(ドック)、荷馬車、お茶場工場などの、騒音と埃(ほこり)と人間の奔影(ほんえい)とが錯綜(さくそう)と織られている横浜(はま)の十字街を、ゆうべの芸妓(おんな)や、雛妓(おしゃく)を引っぱって、生糸を積んだ幌(ほろ)荷馬車の前を横ぎっても、誰も、そのすがたを、特に、不生産的冷蔑(れいべつ)な眼で、見るものはない...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...活動的な機能を持つ所と変って来たのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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