...彼は總ての活動的な勤勉を要する仕事には...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...いかにも骨身を惜しまない活動的な世話女房のように思えるけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...風雅の道はいかなる積極的活動的なる日本にも存在すべきものなのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...現代学生層をインテリゲンチャ層に於ける最も積極的な活動的な層にしているのであるが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...私は活動的な友人三枝らしさを感じるからである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ラマルクは名声の高い活動的な人物だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まったくあの男は活動的なやつで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ただ精神上活動的な人間にしばしばあることだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...最も活動的な役員の一人になったことである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...僕はもつと活動的な世の中の生活を欲して――文學的生活のもつと目覺ましい勞苦を欲して――藝術家としての...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なぜなら自己活動的なものは無限なものでなければならないから...
三木清 「人生論ノート」
...個性は自己活動的なものである故に自己区別的なものとして自己の唯一性を主張し得るのである...
三木清 「人生論ノート」
...活動的な方面は抽象的に唯物論との對立においてむしろ觀念論(このものはもちろん現實的な感性的な活動そのものを知らないのであるが)によつて展開された...
三木清 「認識論」
...」それ故に工藝は何等經濟の部分でなく、却て一個の、活動的な、鬪爭的な、こころに貫き生かされた生のひとつの方面である...
三木清 「歴史哲學」
...歴史は先づ何よりも活動的な者...
三木清 「歴史哲學」
...* モンテーニュは何事にも集中没頭できない、不徹底な、非活動的な、冷淡な、怠け者であるかのような伝説の主人公となっているが、以上の数行は正しく彼を理解する上に読み落してはならないことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...之(これ)は活動的な商工業国の男性的河流だと云ふ感がする...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いずれ、お前さんにも智恵を借りたいと思うけれど」と、急にいろいろの用事を思い出したように、そわそわと下駄をはいて、「豆菊ちゃん、そッち? また、遊びにおいでよ」橋下橋上真昼の、活動的な、太陽の下(もと)、ことに埠頭(ふとう)、船渠(ドック)、荷馬車、お茶場工場などの、騒音と埃(ほこり)と人間の奔影(ほんえい)とが錯綜(さくそう)と織られている横浜(はま)の十字街を、ゆうべの芸妓(おんな)や、雛妓(おしゃく)を引っぱって、生糸を積んだ幌(ほろ)荷馬車の前を横ぎっても、誰も、そのすがたを、特に、不生産的冷蔑(れいべつ)な眼で、見るものはない...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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