...ばたばたと風になぶられる前幌(まえほろ)を車夫がかけようとしているすきから...
有島武郎 「或る女」
...ばたばたと駈込んで...
泉鏡花 「婦系図」
...「当直将校!」大きな水兵がばたばたと駈けてきて...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...手足をばたばたと動かした...
海野十三 「火星兵団」
...それからばたばたと...
海野十三 「大空魔艦」
...ばたばたとたおれた...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...ただばたばたと羽撃(はうち)をしながら格別(かくべつ)飛びそうにもしない...
岡田三郎助 「白い蝶」
...ばたばたと仆れるが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ところがそいつがばたばたと暴れ出して...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...ばたばたとはためいている...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...ばたばたと森の中を飛んで消えた...
林芙美子 「浮雲」
...ばたばたとその上に重なり合つて倒された...
堀辰雄 「羽ばたき」
...ばたばたと天幕を畳めば...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...ばたばたと首の飛び散った大噴水がここに立ち狂っていたのである...
横光利一 「旅愁」
...ばたばたと大亀の影が駈けて来て...
吉川英治 「大岡越前」
...ばたばたと、兵はつまずき、その上へまた、騎馬が来て折り重なる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ばたばたと小鳥の群(むれ)が木を離れたと思うと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――と、一緒に、後のすべての灯りと、人影も、「あっッ」と、悲鳴をあげて、ばたばたと、兵部を捨てて、逃(に)げ転(まろ)んでしまった...
吉川英治 「無宿人国記」
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