...空中(くうちゅう)でばたばたとゆれていたが...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...ばたばたと駈けてきた男があった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...すぐにばたばたと玄関に駈け込んで...
太宰治 「十二月八日」
...障子のばたばたと倒れる音がした...
田中貢太郎 「鷲」
...同時にばたばたと飛び立った胸黒はちょうど真上に覆いかかった網の真唯中(まっただなか)に衝突した...
寺田寅彦 「鴫突き」
...はじめて廊下をばたばたと駈けるようにして来たのはお銀様であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...入口の幕のばたばたと鳴る音...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...足で樽をばたばたとたたいていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...私の心臓はばたばたと調子を狂わした...
平林初之輔 「秘密」
...そして人々は事情を知るとみなばたばたと手術室の方へ駈け出して行く...
北條民雄 「重病室日誌」
...ばたばたと片附けてしまう...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...屹(きっ)となりてばたばたと内に這入(はい)り...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...お帰りなさい」かれは元気にはいって来るなり食膳の脇に坐ってばたばたと団扇をつかった...
山本周五郎 「新潮記」
...ばたばたと落ちて来て...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ばたばたと、廊下を走って来た者がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...ばたばたと討死を遂げてゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...たちまち城兵の姿をばたばたと野に倒した...
吉川英治 「新書太閤記」
...十日前後二三日のうちにばたばたと染まってしまった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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