...小使が一人ばたばたと草履穿(ばき)で急いで来て...
泉鏡花 「婦系図」
...四五名の足のばたばたばたと床板を踏鳴らす音ぞ聞こえたる...
泉鏡花 「海城発電」
...「当直将校!」大きな水兵がばたばたと駈けてきて...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...それからばたばたと...
海野十三 「大空魔艦」
...ばたばたと調子を乱した足音をさせながら街道を激しく走り...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私の背後の斜檣帆はばたばたと大きな音を立てた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ばたばたばたばたと...
太宰治 「音に就いて」
...こんなにばたばたと息ついて来ようとは思わなかった...
徳田秋声 「足迹」
...ばたばたと地面へ落ちて来ました...
豊島与志雄 「夢の卵」
...きっと団扇(うちわ)をばたばたと鳴らした...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...足で樽をばたばたとたたいていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...勝手になさい! と投げつけてばたばたともと来た道を引返し始めた...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...手足をばたばたと藻掻いた様子が成瀬の心から離れ難いのであつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...その時ばたばたと臺所の方から他の女中が駈けて來た...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...ばたばたと片づいてしまったのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...ばたばたと、衣(きぬ)ずれが、四方にわかれて、みんなどこかへ隠れたらしい...
吉川英治 「親鸞」
...ばたばたと駈けて来る跫音がする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ばたばたと煽ると...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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