...兒をばしばしこゝにおきて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...目かれせねばしばしやすらひたるに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...会いたくないと思ってつとめて避けている人に偶然出くわすような気がしばしばした...
寺田寅彦 「自画像」
...ばしばし雨滴(あまだ)れのおちる廂際(ひさしぎわ)に沿(つ)いて...
徳田秋声 「足迹」
...競馬が始まればしばしば出かける...
豊島与志雄 「失われた半身」
...紙など復(また)枕元に運ばせたれど一間半の旅行に労(つか)れて筆を取る勇気も出ねばしばし枕に就く...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...これを繰返せばしばしば同一の結果を伴い得ないのであって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...騾が人を(け)るを止めんとならばしばしば酒を飲ませよと...
南方熊楠 「十二支考」
...しばしばした目つきで「まあ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...まだ稚なければしばしば啼き吃りまた啼きもどりつつさぶしき日をくりかへしゐる...
室生犀星 「忘春詩集」
...女官の闕員(けついん)あればしばしの務(つとめ)にとて呼寄せ...
森鴎外 「文づかひ」
...女官の闕員(けついん)あればしばしの務めにとて呼び寄せ...
森鴎外 「文づかい」
...法官時代を通じて恋愛の経験をしばしばした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さればしばしば、蛇は人間の唾液にふれてたおれ、われとおのれが身を噛みつつ死することあり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)不徳な人々も何か外からの衝動をうければしばしば善い行いをすることがあるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「しばしば呼べばしばしば出づ」といっております...
柳田國男 「日本の伝説」
...山に入ればしばしば脅かされ...
柳田国男 「山の人生」
...その波の砕けるしぶきは砂でも叩きつけるようにばしばしと顔を打った...
山本周五郎 「さぶ」
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