...ふたたびばくばくたるエンジンの音がきこえだし...
海野十三 「怪塔王」
...こんとんとしてぼうぼうばくばくなり十二月十五日 晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...ばくばくたる麦酒を...
中里介山 「大菩薩峠」
...灰色に乾いた漠々(ばくばく)たる風景の中に...
中島敦 「李陵」
...東方から南へかけてはただ漠々(ばくばく)たる一面の平沙(へいさ)...
中島敦 「李陵」
...漠々(ばくばく)たる紅塵のなかに何やら動いている...
夏目漱石 「虞美人草」
...人間白日醒猶睡 人間は白日に醒(さ)むるも猶(なお)睡(ねむ)るがごとく老子山中睡却醒老子(ろうし)は山中に睡るも却(かえ)って醒めたり醒睡両非還両是醒睡(せいすい)両(ふた)つながら非還(また)両つながら是(ぜ)溪雲漠漠水冷冷溪雲(けいうん)漠漠(ばくばく)たり 水冷冷(れいれい)たり自警録終...
新渡戸稲造 「自警録」
...よろめいて扉へ向かうビンセントは、心臓ばくばく、喉がつかえて飲み込めない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...風のはいるたびにばくばくと波を打った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...漠々(ばくばく)と馳けはしって行った...
吉川英治 「三国志」
...漠々(ばくばく)の戦塵はここに揚り...
吉川英治 「三国志」
...戦塵漠々(せんじんばくばく)のとどろきで...
吉川英治 「私本太平記」
...かえって思いもしなかった自分からの離反者を漠々(ばくばく)たる彼方に見出だす結果となっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...すると漠々(ばくばく)たる雲の海から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ただ漠々(ばくばく)な感だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...漠々(ばくばく)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飯盛山から猪苗代湖へ急ぐぼくら二台の車も、ばくばくと、ほこりをかぶりあって行く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...漠々(ばくばく)と活動を起して天(そら)に上昇しはじめたのを見ても...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索