...露伴の『風流仏』は千里漠々(ばくばく)たる広野に彷徨して黄昏(たそが)れる時...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...漠々(ばくばく)たる大虚の中に散乱せる物質は一団また一団相集合して...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...砂浜は足がばくばく入るので...
梅崎春生 「幻化」
...ふたたびばくばくたるエンジンの音がきこえだし...
海野十三 「怪塔王」
...……茫々莫々(ぼうぼうばくばく)たる焼け跡の真黒な世界は...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...・水はたたへて山山の倒影がまさに秋・朝早く汲みあげる水の落葉といもりと・まんまるい月がふるさとのやうな山から(旅中)・のぼる月の、竹の葉のかすかにゆらぐ十月十三日――十一月二日ぼうぼうたり、ばくばくたり...
種田山頭火 「其中日記」
...ばくばくたる麦酒を...
中里介山 「大菩薩峠」
...灰色に乾いた漠々(ばくばく)たる風景の中に...
中島敦 「李陵」
...東方から南へかけてはただ漠々(ばくばく)たる一面の平沙(へいさ)...
中島敦 「李陵」
...そりゃあ」と漠々(ばくばく)たる挨拶(あいさつ)をした...
夏目漱石 「虞美人草」
...汚水のような寞々(ばくばく)とした静かさになった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...漠々(ばくばく)と馳けはしって行った...
吉川英治 「三国志」
...漠々(ばくばく)と...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ漠々(ばくばく)な感だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...漠々(ばくばく)と...
吉川英治 「親鸞」
...黄塵ばくばくの中に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...中を覗(のぞ)いてみる――漠々(ばくばく)たる密雲に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...漠々(ばくばく)として白雲はふかい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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