...ばか者でさえがそうして行きたいと思ってるんです」古藤は目に涙をためて痛ましげに葉子を見やった...
有島武郎 「或る女」
...アイピング村のばか者どもが...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...このばか者! この扉をあけて...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...……じっさい、わしは、なんて妙ちきりんな、ばか者だろう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...そんなばか者にそだててはゐません...
豊島与志雄 「太一の靴は世界一」
...しかも、年若い者の心を観察したことのある人は了解するであろうが、あの槍騎兵(そうきへい)、将校、ばか者、従兄(いとこ)のテオデュールは彼の精神に何らの陰影をも残さなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たとえ英雄であろうとばか者であろうと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...こういう生意気なばか者をこらしめるには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三郎」「――あの人が」「ばか者...
山本周五郎 「風流太平記」
...兵庫介は泣いていた、「ばかなことをした、おれはばか者だ、ゆるしてくれ野中」「歩けるか」又五郎は彼を支えながら立たせた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こういうばか者には...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...本当に取交わしたようすか」「それはまだはっきりわかりません」「ばか者...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「ばか者っ、進め! 帝の御車を追うんだっ...
吉川英治 「三国志」
...「ばか者っ...
吉川英治 「三国志」
...ばか者っ」と月へ罵(ののし)っている老母のすがたを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「ばか者ッ」と、そんな時、加山耀蔵は思わず腹の底から呶鳴りつけた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...貴様はどうしてそんなばか者になったのだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...そのばか者がまた同じようなばか者に諸役を言いつける...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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