...ばか者めが」と言つて...   
太宰治  「黒石の人たち」 
...……じっさい、わしは、なんて妙ちきりんな、ばか者だろう...   
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」 
...」私はそのばか者に返事するのもくだらないはずだったが...   
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」 
...『勝手にしろばか者!』そういうのが共和党の常だ...   
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」 
...私は年がいもないばか者だ...   
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」 
...まさかばか者どもを賢くするわけにはゆかないものだから...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...――きさまのようなばか者にはわかるまいが...   
山本周五郎  「五瓣の椿」 
...ばか者」こう罵(ののし)りながらひょろひょろした足どりで...   
山本周五郎  「風流太平記」 
...あのばか者がいなければ...   
山本周五郎  「樅ノ木は残った」 
...本当に取交わしたようすか」「それはまだはっきりわかりません」「ばか者...   
山本周五郎  「樅ノ木は残った」 
...またお賽銭(さいせん)でもねらったのじゃろう」「ばか者めが...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...承知してくれませぬ」「ばか者っ」と...   
吉川英治  「大岡越前」 
...ところがあの兵は、何かぼんやりして、とかく、帆がたるみますゆえ、駈け寄って、一つ横顔を撲りつけ、なぜかと質(ただ)したところ、ちょうど今、自分の生れた田舎の安土(あづち)村がついそこの岸に見えたので、母親のことを思い出していたと答えますゆえ、ばか者ッ、お引揚げでも、まだ陣中であるぞ、もう戦(いくさ)がすんだ気になっておるのかッ――と、全軍の士気のため、またこの船の進路のため、心を鬼に持って、湖へ蹴落したわけでございまする」水夫頭(かこがしら)の眼には涙が見えた...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...ばか者」「うつけたる...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...もいちど、縄目を見たいのか」ばッと、両人の踵(かかと)が、砂を蹴って、またもや、と見えた一刹那、どこかで、「ばか者っ、なにをしている!」と晁蓋の声がした...   
吉川英治  「新・水滸伝」 
...「おいたわしい」と、性善坊は、範宴のかわりに、水を汲んだり、拭き掃除をしようとしたが、他の僧に見つかると、「ばか者、なんで寺へ入れた」といわれる...   
吉川英治  「親鸞」 
...「ばか者ッ」と、そんな時、加山耀蔵は思わず腹の底から呶鳴りつけた...   
吉川英治  「牢獄の花嫁」 
...そのばか者がまた同じようなばか者に諸役を言いつける...   
和辻哲郎  「埋もれた日本」 
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