...「そのばか者をぐるぐる縛って...
田中貢太郎 「蟇の血」
...西洋のおとぎ話に「ゾッとする」とはどんな事か知りたいというばか者があってわざわざ化け物屋敷へ探険に出かける話があるが...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...」私はそのばか者に返事するのもくだらないはずだったが...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...私はばか者で、一向理屈はわかりません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかも、年若い者の心を観察したことのある人は了解するであろうが、あの槍騎兵(そうきへい)、将校、ばか者、従兄(いとこ)のテオデュールは彼の精神に何らの陰影をも残さなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世は大なる愚蒙(ぐもう)にすぎず、夏の盛り、緑の月に、刈られた秣(まぐさ)の大なる一皿の茶をかぎに腕に女を擁して野へ行き得る時に、あのばか者らは、互いに争いなぐり合い殺し合おうとしている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たとえ英雄であろうとばか者であろうと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...我々は我々が一人のばか者にすぎないことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「ここじゃあ冗談ひとつ云えないのかい」「きさまにはこのおれがばか者にみえるらしいな」松田は荒い呼吸をしながら云った...
山本周五郎 「さぶ」
...「このばか者」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あのばか者がいなければ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...承知してくれませぬ」「ばか者っ」と...
吉川英治 「大岡越前」
...「ばか者っ、進め! 帝の御車を追うんだっ...
吉川英治 「三国志」
...ばか者」「うつけたる...
吉川英治 「新書太閤記」
...もいちど、縄目を見たいのか」ばッと、両人の踵(かかと)が、砂を蹴って、またもや、と見えた一刹那、どこかで、「ばか者っ、なにをしている!」と晁蓋の声がした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「おいたわしい」と、性善坊は、範宴のかわりに、水を汲んだり、拭き掃除をしようとしたが、他の僧に見つかると、「ばか者、なんで寺へ入れた」といわれる...
吉川英治 「親鸞」
...仇(あだ)をしよう腹だろうが! ば! ばか者奴ッ」「うーむ……」と百助...
吉川英治 「増長天王」
...「ばか者である!」と...
吉川英治 「源頼朝」
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