...ばあやのお峰というのは...
海野十三 「人造人間事件」
...ばあやは、おつかいに行ったの...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...そのうえ媼(ばあや)をやって...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...姉さんは一(はじめ)さんを生んだときから子供にはばあやの乳があるので静さん吸っておくれといっておりおり私に乳をすわせていましたと申しますのでどんなあじがするといいましたら嬰子(ややこ)のときのことはおぼえていないけれどもいま飲んでみるとふしぎな甘いあじがします...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...「ねえ、ばあや、歌が書いてあるのじゃないの」「さあ、何が書いてございますやら」「これはお父様のことを詠んだのでしょう、ねえ、そうでしょう」ついうっかりと、こんな場所で「お父様」と云う語を口走ってしまった軽はずみに、娘ははっとしたが、それより早く乳母が、「しっ」と云って、娘を体ごと自分の前へ引き着けながら、口で叱る代りに笠の中から睨(にら)んで見せた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...お宅のばあやさんには感じています――昔なじみとしてね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...三十男の遊び盛りを今が世の絶頂(つじ)と誰れが目にも思われる気楽そうな独身(ひとりみ)で老婢(ばあや)一人を使っての生活(くらし)むきはそれこそ紅葉山人(こうようさんじん)の小説の中にでもありそうな話で...
近松秋江 「うつり香」
...背戸のばあやんはまた手拭をかぶって...
壺井栄 「大根の葉」
...ばあやんは「急ぎゃしません...
壺井栄 「大根の葉」
...ばあやんにもくれるか...
壺井栄 「大根の葉」
...田舎の保姆(ばあや)の来ようが遅いと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ばあやはなくなつた伯母と同国の者で...
中勘助 「銀の匙」
...ばあやはへんに思つて まだ腰かけたばかりで旅籠賃(はたごちん)もきめないし日も高いのになぜさう理不尽にとめるのだ といつたら...
中勘助 「銀の匙」
...名(な)と実(じつ)と伴はねばあやしまるゝぞかし...
樋口一葉 「あきあはせ」
...保姆(ばあや)のベシーに叱言(こゞと)を云はれて悲しくなり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...おしまひにはばあやを打(ぶ)つたり...
宮原晃一郎 「鳩の鳴く時計」
...留守のばあやに茶屋を教えられたのであるが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...附添いの乳母(ばあや)夫妻や...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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