...一時でも気を紛(まぎ)らせるためにはるばる長崎(ながさき)に旅行することにした...
芥川龍之介 「夢」
...さらに惨状の酷い横浜からもはるばる買いに来るという次第で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...はるばる五十日も旅して来たことをかれ等は繰返した...
田山録弥 「海をわたる」
...はるばるこの信濃の国まで...
中里介山 「大菩薩峠」
...乗り出した船だけどそれはどろどろの街路であつたこわれた自動車のやうに私はつゝ立つてゐる今度こそ身売りをして金をこしらへ皆を喜ばせてやらうと今朝はるばると幾十日めで東京へ旅立つて来たのではないかどこをさがしたつて私を買つてくれる人もないし俺は活動を見て五十銭のうな丼を食べたらもう死んでもいゝと云つた今朝の男の言葉を思ひ出して私はサンサンと涙をこぼしました...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...はるばる戻つて来て...
林芙美子 「浮雲」
...『平家』を語る琵琶法師等もはるばる中国下りしてその眷顧を受けた...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...はるばる渡英した目的は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...はるばるも故郷の橋を渡れるなり...
宮崎湖処子 「空屋」
...はるばる来(き)ぬる人と相識(あいし)れるよろこびを陳(の)べ...
森鴎外 「うたかたの記」
...遥々(はるばる)と是を一処に寄せ集めた...
柳田国男 「海上の道」
...ひとり魚鳥のはるばると訪(おとな)い寄るもの多く...
柳田国男 「雪国の春」
...遠い国から村を訪れてはるばる神のくることを...
柳田国男 「雪国の春」
...はるばる九州から豆を背負うて学問をしにきたという話もあり...
柳田国男 「雪国の春」
...何をいうにも内地から遥々(はるばる)の海上を吾輩が自身に水先案内(パイロテージ)して...
夢野久作 「爆弾太平記」
...浜なでしこ逗子(づし)の旅からはるばると浜なでしこをありがたう...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...はるばると、東京から来て東京へ帰る俳優の羽左衛門だの、洗い髪のなにがしだの、仇っぽい名や、いかめしい著名の名士たちが、つかれて帰る群衆の眼に拾われながら、そこが暗くなるまで、人の崩れがやまないのである...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...――大和島根(やまとしまね)にまで遥々(はるばる)その仏典や根本教義など...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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