...なんだか張合(はりあい)ない疲労ばかりが残った...
芥川龍之介 「葬儀記」
...はりあいのないこと!」と三人は声を合わせてさけんだが...
海野十三 「海底大陸」
...あんまり黙っていたので張合(はりあい)が抜けたせいか...
夏目漱石 「坑夫」
...まことに張合(はりあい)の無いことであります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...もう何のつもりになる張合(はりあい)もありませんでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...はりあいなさそうにいった...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...考(かんが)へるとつく/″\奉公(ほうこう)が嫌(い)やになつてお客(きやく)を呼(よ)ぶに張合(はりあい)もない...
樋口一葉 「にごりえ」
...第二の男は張合(はりあい)のぬけたような顔をして木戸から出てきました...
平林初之輔 「祭の夜」
...「やはりあいつらしい...
堀辰雄 「ほととぎす」
...勤に出て行くにも張合(はりあい)のある姿だった...
水上滝太郎 「果樹」
...やはりあいまいです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何を拵(こしら)えても貴君に食べて戴くと張合(はりあい)があります...
村井弦斎 「食道楽」
...御馳走しても張合(はりあい)のある人に食べさせたいが...
村井弦斎 「食道楽」
...大原張合(はりあい)なく「困りましたね...
村井弦斎 「食道楽」
...大原は張合(はりあい)なさそうに嬢の顔を眺めている...
村井弦斎 「食道楽」
...中川も張合(はりあい)なき顔して「それならば生物(なまもの)ばかり噛(かじ)っているに限る...
村井弦斎 「食道楽」
...第七十六醤油(しょうゆ)検査法逃出されては張合(はりあい)なし...
村井弦斎 「食道楽」
...久々の対面」「それほどごぶさたとも存じません」「はりあいのない男...
吉川英治 「新書太閤記」
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