...もうはりさけるようであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...四十面相の部下の見はり人たちとのたたかいが...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...ふうはりと水の上へ出て来ました...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...やはり夫は帰って来ていませんでしたが...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...お母さんもリリー追い出してしまえ云やはりまんのんか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...東洋と称する広い地域の中で日本の風土とその国民とはやはり周囲と全くかけ離れた「島」を作っているのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...後半はやはり同じ国の王であったが...
寺田寅彦 「春寒」
...彼の理性もやはりみじんに砕けて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やはりコルトーのが良いが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...あれはやはり忍術の心得があるのでしょうな」「心得どころではない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たとい徳に反対する主義――例せば悪魔主義や本能主義――のようなものであっても、本質はやはり、別のユニックな正義を信ずるところの、同じ倫理線の上に立っているので、この本質の点から言うならば、世に無道徳的なるいかなる主義もないわけである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...やつぱし明確なもののまはりを混沌がとりかこんでゐて...
原民喜 「かげろふ断章」
...やはり私と同じような...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...六畳の上り端(はな)で欅(けやき)の胴切(どうぎり)の火鉢のまはりに...
平出修 「二黒の巳」
...やはり前よりももっとぞっとして身ぶるいするばかりであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...やはり辺先生の所へ学びに往く...
南方熊楠 「十二支考」
...又九日にゆきやはり同じ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あれはやはり田舎者(いなかもの)じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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