...――颶風(はやて)の過(す)ぎる警告(けいこく)のために...
泉鏡太郎 「十六夜」
...疾風(はやて)に歌ふ牧羊の翁...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...此時はかならず暴風(はやて)雪を吹(ふ)きちらし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...はやてがある――敵はつけあがっている...
峠三吉 「原爆詩集」
...疾風(はやて)の如く飛び狂って来る大きな犬があるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...一隻の早手(はやて)がありまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...――いつか江戸を荒し廻つた強賊の『疾風(はやて)』が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とんだ濡衣(ぬれぎぬ)を着なきゃならないんだ――いつか江戸を荒し廻った強賊の「疾風(はやて)」が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まぼろしは暴風(はやて)めく黄に 病みて むしばまれゆく 薫香悩ましいまあぶるの しづけさたひらかな そのしずけさの おもわにあまりにもつよく うつりてなげく悔恨の 白い おもひでみよ...
八木重吉 「秋の瞳」
...一台の自動車が疾風(はやて)のように私を追い抜いた...
夢野久作 「怪夢」
...疾風(はやて)のようにむかって来た...
吉川英治 「私本太平記」
...京都をおびやかす一団の疾風雲(はやてぐも)になり出していた...
吉川英治 「私本太平記」
...疾風(はやて)のように...
吉川英治 「神州天馬侠」
...木の葉を捲いた疾風(はやて)が伴っているので...
吉川英治 「新書太閤記」
...家のうちに充満していた炉の煙は疾風(はやて)のようにむうっと軒から空へ逃げて行った...
吉川英治 「親鸞」
...疾風雲(はやてぐも)のような黒煙が...
吉川英治 「源頼朝」
...みだれる雲――疾風(はやて)の叫び――行(ゆ)く方(て)は宵闇(よいやみ)ほど暗かった...
吉川英治 「無宿人国記」
...呼子笛(よびこ)のつんざき!疾風(はやて)のような跫音!辻に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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