...颶風(はやて)落来(おちく)と目がくらみ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...わが屋(や)を揺するこの疾風(はやて)ぞ雲ふき散りし星空の下(もと)...
伊東静雄 「詩集夏花」
...二節を引いて記述する間緩(まだる)こい真似(まね)をするよりは手取早(てっとりばや)く渠らの生活の十分現れてる松岡緑芽(まつおかりょくが)の挿画を示すが早手廻(はやてまわ)しである...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...一隻の早手(はやて)がありまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの『疾風(はやて)』と言われている強盗(おしこみ)で……」「どこへ入ったんだ」「神田も神田...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...草臥(くたび)れた」疾風(はやて)のやうに飛込んで來たのは埃(ほこり)だらけの八五郎でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」三輪の萬七と清吉が旋風(はやて)のやうに追つかけて行くのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とんだ濡衣(ぬれぎぬ)を着なきゃならないんだ――いつか江戸を荒し廻った強賊の「疾風(はやて)」が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あれから三年経ったが強賊の「疾風(はやて)」は三千両の金を盗み溜めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「射て!」疾風(はやて)のような攻撃だ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...たかがはやてくらゐのものさ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一陣の疾風(はやて)は駈けた...
吉川英治 「私本太平記」
...一瞬(しゅん)の疾風(はやて)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...疾風(はやて)のように通りかけた佐々政次...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで一陣のはやて雲みたいに駈けて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...家のうちに充満していた炉の煙は疾風(はやて)のようにむうっと軒から空へ逃げて行った...
吉川英治 「親鸞」
...疾風雲(はやてぐも)につつまれて...
吉川英治 「源頼朝」
...伊織は疾風(はやて)みたいに裏門から駈け出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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