...彼自身はまるで勘定などに無関心のような...
太宰治 「グッド・バイ」
...そのまま金属にもあてはまることになる...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...それより外に明らかな観念はまるで持っていなかった...
夏目漱石 「それから」
...男たちは皆んな魔がさしたようにソワソワしているっていうじゃないか」平次はまるっきり相手になりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の調べはまるで關取の背中だ」「へエ?」「手の屆かねえところばかりさ」「洒落(しやれ)ですかえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最後の言葉はまるで叫ぶようにいったので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...この半年というものはまるっきり家にひっこんでいて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...女客の全身はまるで聴覚器に変ってしまい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...たいせつな葬いの席をはずして参上したわれらは!」そこまで云った彼はまるで言葉に噎(む)せ返るように咳(せ)きこんだ...
本庄陸男 「石狩川」
...私は法律のことはまるで知りませんし...
三浦環 「お蝶夫人」
...野原はまるで幻燈(げんとう)のようでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...家財道具はまるでない...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それはまるで、辰弥の考えたことを、その耳で聞きつけたかのようであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...「おれはまる腰だ...
山本周五郎 「失蝶記」
...おもんの言葉などはまるで聞えなかったように...
山本周五郎 「柳橋物語」
...こんどはまるで病者のようになり...
山本周五郎 「山彦乙女」
...筋肉はまるまると膨れてはいずに...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...信者たちはまるで失神したように打たれた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??