...東亜の空にはびこる暗雲の乱れそめては...
石川啄木 「詩」
...未だ知られざる道の先導者は自己の歩むべき道としてはびこる刺ある茨を切り払つて進まねばならぬ...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...あの人たちが一生かゝつて或は一代も二代もかゝつて公娼を廃止したとて更に盛んな勢ではびこる私娼をどうするつもりなのだらうと私は思ひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...この世の隅から隅まで残るくまなくはびこるに到つたといふ事になつてゐるが...
太宰治 「お伽草紙」
...△犬ころ草がやたらにはびこる...
種田山頭火 「行乞記」
...茂りはびこる草の...
種田山頭火 「其中日記」
...憎まれ子世にはびこる』『ほ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...三つ葉も庭一面にはびこる...
外村繁 「澪標」
...しののめの空しらみかゝれば暗き夜にはびこるものおのづからひそみ隠れん...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...悪い奴がはびこると迷惑をするのは善い奴だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...濁世(じょくせ)にはびこる罪障の風は...
夏目漱石 「薤露行」
...野と山にはびこる陽炎(かげろう)を巨人の絵の具皿にあつめて...
夏目漱石 「虞美人草」
...敬太郎はこういう実地小説のはびこる中に年来住み慣れて来た須永もまた人の見ないような芝居をこっそりやって...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...山にはびこる樹(き)がさあと靡(なび)いた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...世にはびこるものは憎まれる...
新渡戸稲造 「自警録」
...世にはびこるというは多く行う人で...
新渡戸稲造 「自警録」
...えせ宗教論のはびこる心理についても書くつもりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それが浅ましい狂信のはびこる温床であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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