...やがていらくさがはびこることでしょう...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...東亜の空にはびこる暗雲の乱れそめては...
石川啄木 「詩」
...未だ知られざる道の先導者は自己の歩むべき道としてはびこる刺ある茨を切り払つて進まねばならぬ...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...火災のはびこる中で...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...この世の隅から隅まで残るくまなくはびこるに到つたといふ事になつてゐるが...
太宰治 「お伽草紙」
...茂りはびこる草の...
種田山頭火 「其中日記」
...犯罪がはびこるのはサッパリした...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...貧困と悪習のはびこるなかに...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...覆盆子(いちご)の如くその茎(くき)蔓(つる)のやうに延びてはびこる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...濁世(じょくせ)にはびこる罪障の風は...
夏目漱石 「薤露行」
...庭(には)から先(さき)にはびこる一面の青いものを見た...
夏目漱石 「それから」
...すなわち悪い意味において麦がはびこるのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...茶の木稲荷の神前いっぱいにはびこる姿は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...えせ宗教論のはびこる心理についても書くつもりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうして後から後からとふえはびこる傷や病を始末できようか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それが浅ましい狂信のはびこる温床であった...
和辻哲郎 「鎖国」
...そのためについに浄土の往生を願うごとき邪路さえもはびこるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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