...それと同じ樣な心持ちにはなれる稼業だと思ふと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼は生きている腸(はらわた)の前をはなれるのを好まなかった...
海野十三 「生きている腸」
...そしていつになく机をはなれると僕のそばに寄って来て頬と頬とをすりつけんばかりにして...
海野十三 「階段」
...この汽船シー・タイガ号をはなれること...
海野十三 「恐竜島」
...霊魂が肉体をはなれることは不可能だ」「ところが...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...持ち場をはなれるなって...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...二十メートルもはなれると...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...学問がなくとも神にはなれる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼が異國人と夜のまつたく明けはなれるまで談じ合ふほど語學ができるかどうか...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...あまり蚊が多いのでぢつとして明けはなれるまで待つてゐた...
種田山頭火 「松山日記」
...……平気か平気でないか――あとで思い知らせてやるぞ! (窓からはなれる)どだい成っとらん……なんともやりきれん暑さだし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...何とて今さらアウフィディアの恋人とはなれるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いやあまりに自分の傾向にへばりついて少しもこれからはなれることが出来ず・少しもこれを曲げることができない・ようなのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...姉さんという人もはなれるようになっていったの...
山本周五郎 「ひとでなし」
...そのことからはなれることもできない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お側(そば)をはなれるな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「はなれるな、まわりに集まれ、斎宮、まわりを固めてはなれるなと申せ、ええくそ、その足に触るなと申すに」――おけがは足でございますか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...とにかくはなれるつもりだった――が...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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