...その当然と思惟するところのものをさえあえて口にすることのできない陰鬱さをはなはだしく感じているからである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...貧富の懸隔が年とともにますますはなはだしくなって...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...貧富の懸隔がはなはだしくなって...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...のぶなが公はなはだしく御きげんを損ぜられ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...その時の自分にはそれがひどく腹立たしくも情け無くも思われまたはなはだしく憂鬱(ゆううつ)に感ぜられた...
寺田寅彦 「試験管」
...それから最も怪奇をきわめたのはシヴァ神の象徴たるリンガのはなはだしく誇張された描写であった...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...その有機系のある一部の損害が系全体に対してはなはだしく有害な影響を及ぼす可能性が多くなり...
寺田寅彦 「天災と国防」
...その所説によると旋風の中では気圧がはなはだしく低下するために皮膚が裂けるのであろうと説明してあったように記憶するが...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...一〇 国際連盟脱退以後の歩み日本がはなはだしく不穏当に...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...はなはだしく揺り動かされ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...旧幕府の時代には士民の区別はなはだしく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あるいははなはだしくこの国を蔑視(べっし)したる外国人の説に従えば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...出版の条令はなはだしく厳なるにあらざれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...階級闘争に従う前衛のはなはだしく困難な生活の中に...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...はなはだしく悲しんでおいでになる夫人の病気のほかに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(b)わたしの久しい昔からの生活状態をはなはだしく局限されるくらいなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はなはだしく気疲れがしたと見えて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...同語にしてはなはだしく意味を異にするのである...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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