...細君の顔はよりはなはだしく青くなった...
伊藤左千夫 「老獣医」
...本能の働きには驚くべきものがはなはだしく多くあり...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...少なくとも公認されたものの数のはなはだしく希少なことについては...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...一見はなはだしく詭弁(きべん)をろうしたもののように見えるかもしれないが...
寺田寅彦 「科学と文学」
...わが万寿丸ははなはだしく団扇(うちわ)に似てるという定評があってさえ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...会社側からはなはだしく忌みきらわれた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...はなはだしくなって来た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...実際よりもはなはだしく御窮乏を叙し奉るのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...または天然にても人事にても景象の活動はなはだしく変化の急なる時これを歌うには迫りたる短き調を用うべきは論ずるまでもなく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...はなはだしく見劣りもするが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...はなはだしく空虚なものに思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またはなはだしく公けでない...
柳田国男 「母の手毬歌」
...はなはだしく目に乏しい事実まで教えてくれた...
柳田国男 「雪国の春」
...いわゆる出羽三山の歴史は今やはなはだしく埋没した...
柳田国男 「雪国の春」
...はなはだしく実験欲を唆(そそ)るような風流譚をする...
山本周五郎 「季節のない街」
...自分までがはなはだしく英雄的な精神を昂(たか)められた...
吉川英治 「三国志」
...はなはだしく気疲れがしたと見えて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...それによって古来の祭事がその宗教としての位置をはなはだしく狭められたということは必然の勢いであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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