...溌剌(はつらつ)と言(い)ふのは此(これ)であらう...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...溌剌(はつらつ)たるお嬢さんや...
海野十三 「暗号音盤事件」
...若き溌溂(はつらつ)たる脳細胞に植継(うえつ)ぎて...
海野十三 「大脳手術」
...はつらつたる美少女に合わされていた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...父母の闘争時に於(お)けるはつらつさは...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...何処か溌剌(はつらつ)とした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...・朝風のいちばん大きい胡瓜をもぐ・肥をやる菜葉そよ/\そよぐなり・朝はすゞしく菜葉くふ虫もつるんで・朝の水はつらつとしていもりの子がおよいでゐる・日ざかり黄ろい蝶・山のあなたへお日様見送つて御飯にする・寝るには早すぎるかすかにかなかな・夕凪あまりにしづかなり豚のうめくさへ・遠くから街あかりの...
種田山頭火 「行乞記」
...この溌剌(はつらつ)たる青春の美も...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...小川のように清澄溌溂(はつらつ)として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これらの溌剌(はつらつ)としたしかも疲れてる小さな身体を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俗間の大祭典の溌溂(はつらつ)たる伝統...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...溌溂(はつらつ)たる実行を伴う明晰(めいせき)な知力の熱情を彼らはもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...溌剌(はつらつ)たる力と爆発とをもって攻撃することを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思いも寄らぬ溌溂(はつらつ)さがあり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...探偵のヴァンスも溌剌(はつらつ)としたフラッパー〔おてんば娘〕に好かれそうなタイプでもなければ...
平林初之輔 「ヂユパンの癖とヴァンスの癖」
...鮪(まぐろ)と鯛(たい)と鰹が海の色に輝きながら溌溂(はつらつ)と上って来た...
横光利一 「花園の思想」
...そして溌剌(はつらつ)として生活しようとする時...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...彼にも青年らしい溌剌(はつらつ)とした血液のながれている証拠が...
吉川英治 「新書太閤記」
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