...溌溂(はつらつ)と銀のように躍(おど)っていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...岩見重太郎は今日もなほ僕の中に溌溂(はつらつ)と命を保つてゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...溌剌(はつらつ)と言(い)ふのは此(これ)であらう...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...溌剌(はつらつ)たるエミリーによろしく伝言を頼む”――こういうんだがね...
海野十三 「地球発狂事件」
...はつらつたる美少女に合わされていた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...碧澗から白刃(はくじん)を擲(なげう)つように溌溂(はつらつ)として躍り狂うのであるから...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...その間ぬけさがたちまち溌剌(はつらつ)と生きて来て晩年の偉大を成している...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...はつらつとしてたのもしい...
種田山頭火 「其中日記」
...追鮎の溌剌(はつらつ)とした又しなやかな腹の捻(ひね)りやうにこらすのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...男の子はいかにもはつらつとしている...
壺井栄 「二十四の瞳」
...小川のように清澄溌溂(はつらつ)として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのはつらつとしたしかも陰鬱(いんうつ)なる相貌(そうぼう)を伝えることはとうていできない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...昔の民器にはあれほど溌剌(はつらつ)とした所が見えるのに...
柳宗悦 「民藝四十年」
...溌剌(はつらつ)としていたその事実が...
山川方夫 「その一年」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...溌溂(はつらつ)たる素朴と未曾有(みぞう)の喜びの精神と様式とが前に現れる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...はつらつたるものだ...
吉川英治 「折々の記」
...かくして仏教の中から溌剌(はつらつ)として大乗仏教が興り...
和辻哲郎 「孔子」
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