例文・使い方一覧でみる「はっと思う」の意味
スポンサーリンク...冷やかに光った鉄の面（おもて）にどろりと赤いもののたまっている光景ははっと思う瞬間に... 
芥川龍之介 「寒さ」
...はっと思うと、お蔦は知らぬ顔をして、またくるりと背（うしろ）を向いた...
泉鏡花 「婦系図」
...と、はっと思う間に、彼の右手が肩の後へ行った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...はっと思う間に消え失せた...
太宰治 「鴎」
...はっと思うまもなく...
太宰治 「やんぬる哉」
...はっと思うと、ついと流れた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そんなことまで思い惑うているところへ、庭から人の足音がして、はっと思う間に、それが例によっての覆面のお銀様であることを認めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...はっと思う間に通り越した...
夏目漱石 「草枕」
...小夜子ははっと思う...
夏目漱石 「虞美人草」
...と解（わか）っているが晩になると又はっと思う...
夏目漱石 「それから」
...この無心の評を聞いた、高柳君は心の秘密を顔の上で読まれたように、はっと思うと、右の手で額の方から顋（あご）のあたりまで、ぐるりと撫（な）で廻わした...
夏目漱石 「野分」
...はっと思う途端に...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その進撃はあまりにも速く、はっと思う間に、もうビレラフォンは彼の敵とがっぷりと組んでいました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...はっと思うなり飛退（とびの）いてしまって...
柳田国男 「山の人生」
...女ははっと思う...
夢野久作 「暗黒公使」
...先でも気がついたものか、はっと思うまに、その不思議な人物は、フイと何処へやら消えうせていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...――はっと思うまもなく...
吉川英治 「三国志」
...はっと思うと、孫権はかさねて、「楽進の眉間を射たものはそこにいる甘寧だ...
吉川英治 「三国志」
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