...泰助ははったと睨め付け...
泉鏡花 「活人形」
...何だろうと思って目をみはったとき「ごーッ」という音が耳に入った...
海野十三 「○○獣」
...自分の前の青年をはったとにらみつけ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...はったと睨(にら)み...
太宰治 「新釈諸国噺」
...気にかけててくれはったと見えて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...武蔵の方をはったと睨んだ...
豊島与志雄 「文学以前」
...例によってはったはったと歩いて行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...機械で足ば折んなはったとオ...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...その時僕は牢獄の中に坐ってゐた格子が僕と看守の腰のピストルとの間をへだてゝゐた看守はわざ/\低くつくりつけた窓からのぞきこむために朝々うやうやしく僕にお辞儀し僕は まだ脱獄してゐない証拠としてちびつけのブハーリンのような不精髯の間から朝々はったと看守をにらみつけたこれが僕らの挨拶だった朝になると...
槇村浩 「長詩」
...わたしがはったとにらんだものだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...八田知紀(はったとものり)翁の『霧島山幽界真語(きりしまやまゆうかいしんご)』の終りに...
柳田国男 「山の人生」
...すばやくとんだ栄二の足に眼をみはったとたん...
山本周五郎 「さぶ」
...はったと李儒を睨めつけて...
吉川英治 「三国志」
...はったと王必を睨(ね)めつけて...
吉川英治 「三国志」
...孫権をはったと睨(ね)めつけ...
吉川英治 「三国志」
...蹴殺すぞ」はったと...
吉川英治 「新書太閤記」
...人を蹴飛ばす法があるかッ」「やかましいわいッ」はったと睨んで...
吉川英治 「増長天王」
...落首を書いて辻々にはったとかいう所為(しょい)も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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