...そしたら俺(わ)しもお前に未練なく兜(かぶと)を脱ぐがな」父のこの言葉ははっしと彼の心の真唯中(まっただなか)を割って過ぎた...
有島武郎 「親子」
...尤もその頃専(もっぱ)ら称していた正直正太夫の名は二十二年ごろ緑雨が初めてその名で発表した「小説八宗(はっしゅう)」以来知っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...しかしアイコノスコープも発振器(はっしんき)もどこもわるくなさそうである...
海野十三 「宇宙の迷子」
...発止(はっし)と鉢合(はちあわ)せたのは束髪(そくはつ)に結(ゆ)った裸体の女客であった...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...私は柔かい海綿でなく固い石を発止(はっし)と頬に打ちつけられた感じだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...……発疹(はっしん)チフスというやつでね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...うんとも言(い)はっしゃらぬ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...発矢(はっし)とピストルを突きつけた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...眼を拭ってもう一度見直そうとした途端――白雲がはっしとばかり思い当ったことがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...つづけざまにはっし! はっし! と...
中里介山 「大菩薩峠」
...発止(はっし)と切り落します...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...温八叉(おんはっしゃ)と云う諢名もある...
森鴎外 「魚玄機」
...左典の太極剣を発矢(はっし)とうけたが...
吉川英治 「剣難女難」
...この岩斬れよ!」発矢(はっし)...
吉川英治 「三国志」
...われ女なりとも敵の手にはかかるまじ主上の御供に参るなり御志(みこころざし)おもい玉わん人々は急ぎつづきたまえやと舷(ふなべり)へぞ歩みいでられける発矢(はっし)と...
吉川英治 「親鸞」
...八州(はっしゅう)に嗅(か)ぎつけられ...
吉川英治 「松のや露八」
...その横枝の股を発矢(はっし)と上から撲った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...元のブランコをはっしと掴んだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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