...金泥(きんでい)も緑青(ろくしょう)も所(ところ)斑(はだら)な...
芥川龍之介 「偸盗」
...栄介はだらだら坂を急ぎ足で登った...
梅崎春生 「狂い凧」
...露西亜人にはだらけた「心」が要るやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...これはだらしなく居眠りをしているような姿です...
太宰治 「小さいアルバム」
...生活はだらしなくなっていった...
豊島与志雄 「オランウータン」
...胴から下はだらりと...
豊島与志雄 「霧の中」
...だらしない場合にはだらしないだろうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何うして此う世の中はだらしなくても済むのか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...俺はだらしがなかつたが...
牧野信一 「鏡地獄」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...手はだらりと冷たく凍えあがったように垂れていた...
室生犀星 「幻影の都市」
...あるものはだらりと暗く地上を這うていた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...伏見の城下町のことだっけが」杢助はだらけた調子で云った...
山本周五郎 「似而非物語」
...溶けて土に浸みこむ斑雪(はだらゆき)とともに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...性花斉放もまだ今日の活字面ほど迄にはだらしのない性花斉放でもなかった時だが...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...ひと夜寝てわが立ち出づる山かげのいで湯の村に雪降りにけり起き出でゝ見るあかつきの裏山の紅葉の山に雪降りにけり朝だちの足もと暗しせまりあふ狭間の路にはだら雪積み上野と越後の国のさかひなる峰の高きに雪降りにけりはだらかに雪の見ゆるは檜の森の黒木の山に降れる故にぞ檜の森の黒木の山にうすらかに降りぬる雪は寒げにし見ゆ昨日の通りに路を急いでやがてひろびろとした枯芒の原...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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若山牧水 「みなかみ紀行」
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