...彼は其処に立ちはだかると...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...彼女は一匹の黒い鬼の形相でスックと立ちはだかると...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...一木の子分が二頭の馬の轡をつかんで立ちはだかると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...気軽の亀さんが髪髯(かみひげ)蓬々(ぼうぼう)とした面をかぶって真面目に舞台に立ちはだかる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...幸内の枕許へ立ちはだかるようにしてしまったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...今お角を蹴倒して刀を持って逃げようとする侍の行手に立ちはだかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...二王だちに立ちはだかる唐檜などが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...谷の末にはだかる山は鬼怒川本流の右岸と覺えたが...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...立ちはだかるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縁側に立ちはだかるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十三四の若い男が立ちはだかるやうに入口に立ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...のそっとその前に立ちはだかると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ただかう考へてくるときにいつも彼の目前に立ちはだかる一つの恐ろしい事実がある...
平出修 「計画」
...ただかう考へてくるときにいつも彼の目前に立ちはだかる一つの恐ろしい事實がある...
平出修 「計畫」
...背徳と夢と倨傲の立ちはだかる...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...――近づくのを、物の数でもなげに、笑みをふくんで眺めている雪之丞の前に、立ちはだかると、「こりゃ、生れぞくない――今、門倉うじ仰(おお)せの通り、汚らわしい身を以って、剣法をもてあそぶ奴、生(い)けては、この場を立たせぬのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ギラリとした刄を出す)(雙方で刄物を構えて立ちはだかる...
三好十郎 「冒した者」
...「なるほど恐ろしい死がいよいよ眼前に立ちはだかる時は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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