...巴旦杏(はたんきょう)の味...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...巴旦杏型(はたんきょうがた)のぱっちりした眼はどこか私が子供の時に死んだ母の眼に似ていて...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...しかもドイツやロシアやスカンジナヴィアやフランスなど各国でできたもの――ビールやシャンパンや巴旦杏(はたんきょう)酒や葡萄(ぶどう)酒――を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...猛烈な巴丹杏(はたんきょう)の匂いが残って居ります...
野村胡堂 「流行作家の死」
...プーンと女の口から巴丹杏(はたんきょう)の匂い...
野村胡堂 「流行作家の死」
...広い庭に巴旦杏(はたんきょう)やジャボン...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...頬が巴旦杏(はたんきょう)の色に赧らんでいる...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...やがてどことなく間のぬけたような笑いを見せながら「砂糖漬けのオレンジを二つと巴旦杏(はたんきょう)を二つと...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...白い小さなものはなんだね」「はたんきょうさ」「へええ」こう言ってマチアはまるでタルトを一口にうのみにしたように口を開いた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...巴旦杏(はたんきょう)のような輪郭の眼をした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...はたんきょうのかおりをさせながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...濡れた唇と分厚な鼻と巴旦杏(はたんきょう)形の黒い眼と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...良人に禁じられていた巴旦杏(はたんきょう)を...
山本周五郎 「菊屋敷」
...白粉の剥(は)げた頬が巴旦杏(はたんきょう)のように赤く光っていた...
山本周五郎 「寒橋」
...はたんきょうなど士君子は顧みない...
山本笑月 「明治世相百話」
...新しい四目垣(よつめがき)の内外には邸内一面の巴旦杏(はたんきょう)と白桃と...
夢野久作 「笑う唖女」
...西に傾いて一段と冴え返った満月に眩しく照らされた巴旦杏(はたんきょう)の花が...
夢野久作 「笑う唖女」
...巴旦杏(はたんきょう)のようにかがやいていた少女たちの頬(ほお)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
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