...椎谷(しひや)はたきものにとぼしき所ゆゑ貧民(ひんみん)拾ひ取りて薪(たきゞ)となす事常なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...彼は右の手に箒とはたきとを持ち...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...登は手拭(てぬぐい)で足をはたきながらあがったが...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...登も手拭で足をはたきながらあがつたが...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...手に/\はたきを振りかざし...
谷崎潤一郎 「少年」
...着物をばたばたはたきながら...
豊島与志雄 「潮風」
...箒と払塵(はたき)と雑巾(ぞうきん)とを持った女中が...
豊島与志雄 「反抗」
...おかみさんは煙管(きせる)を軽く火鉢にはたき...
永井荷風 「来訪者」
...煙草(たばこ)の灰をマジョリカ皿の中へ遠慮なくはたき落した...
夏目漱石 「行人」
...」汗知らずをまだらにはたきつけて貸本屋さんへ出かける――貸本屋も御隠居処なのである...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...持ち出せる器にはたきをかけ...
羽仁もと子 「女中訓」
...まるでそれは「はたき」のように延びて汚(よご)れ切っていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...紙入れの底をはたき無理を徹すが道樂なりけり...
樋口一葉 「大つごもり」
...あたしのはお皿とはたきと...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...また煙管をはたき...
山本周五郎 「青べか物語」
...魯達の平手が瞬前に彼の横顔をはたきつけたものらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...河原の石で煙管(きせる)の首をはたきながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして續けさまにぴしや/\と叩きつけて一切を其處から遠くはたき落してしまつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索