...實際俺自身も心の底で自分の滑稽なる大膽を笑はずにはゐられない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...乞食は問はず語りに...
薄田泣菫 「茶話」
...父はきげんのよくない時総入れ歯を舌ではずしてくちびるの間に突き出したり引っ込ませたりする癖があった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それから隣の室(へや)の掛け金が音高くはずされた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...崖をうしろにした此の窪地は風も吹き通はず小鳥の聲も聞えず...
永井荷風 「畦道」
...あしたまでに届けるはずにしてあるのだから...
夏目漱石 「野分」
...思はず欠伸を感じるほど退屈な場合さへある...
南部修太郎 「氣質と文章」
...匕首(あいくち)ぐらいは振り廻すはずですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事の自然な成行きがもたらすはずの解決の安全ということのほうを選び...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...グレイ氏が手紙をわたくしに持ってくるはずでしたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...何う訊いたら? と迷はずには居られなかつた...
牧野信一 「滝のある村」
...破綻(はたん)の来ないはずがない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何もはずかしいことはありはしないやね...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あなたはずっぷりとその水をお浴びになると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...誰も彼もが水戸者のように尻の穴が小さいと思うと当てがはずれるぞ!井上 よし! 問答無益だ! 立てっ!兵藤 よろしい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...町はずれには荒物屋があるとほぼきまったものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...味方は味方を励ましあうべきはずなのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...松原の東のはずれには狩野川の河口があり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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