...ペンキもはげちょろの有様で山木たちの車以上にひどいものだった...
海野十三 「火星探険」
...さっきから話をしながら指さきでいじっていたはげちょろの丸い缶を...
海野十三 「太平洋魔城」
...ペンキははげちょろけで...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...はげちょろけの仏像に並んで...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...首のまわりのあの美しい黒い輪も所まだらにはげちょろけているのであった...
寺田寅彦 「あひると猿」
...薄汚れのした紡績の着物にはげちょろのメリンスの帯...
豊島与志雄 「神棚」
...はげちょろけの経机...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...はげちょろのお盆が一枚と...
野村胡堂 「眠り人形」
...はげちょろけの箸を二本抜いて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...はげちょろになった白ペンキ塗りの看板に...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それからはげちょろけた黒の革手套を着けている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...はげちょろけの格子の襦袢をパッパッとけだして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...はげちょろけの浴衣でフーフー云いながら爽快なところもあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生れて初めて乗る馬車がこのはげちょろに全くうんざり...
山本笑月 「明治世相百話」
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