...丹塗(にぬ)りのはげた欄干に...
芥川龍之介 「偸盗」
...そして僕の前に立っているのは、燕尾服(えんびふく)を着た、頭のはげた、もみあげの長い、そして背の高いおじさんだった...
海野十三 「海底都市」
...贋物(にせもの)の怪塔王の仮面がやっとはげたんだ...
海野十三 「怪塔王」
...机博士は禿鷹(はげたか)のようにどんらんな眼を光らせた...
海野十三 「少年探偵長」
...一方の隅に安置された塗りのはげた木像...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ニスのはげた頑丈な机のようなものが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...兀鷹(はげたか)の怒...
太宰治 「喝采」
...小さい丸髷(まるまげ)とはげた頭とが床を並べてそこに寝ていた...
田山花袋 「田舎教師」
...そのはげた額を、薄い日影がテラテラ照らした...
田山花袋 「田舎教師」
...女どもはげたげた笑っている...
田山花袋 「田舎教師」
...三さて翌日になると禿鷹(はげたか)は...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...斑(まだら)にはげた黒い歯で笑われると...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...瀬戸のはげた古洗面器や...
久生十蘭 「キャラコさん」
...はげたおはぐろを染め直す余裕もなく――しかし...
本庄陸男 「石狩川」
...小前がみのあとのすこしはげたるを...
三宅花圃 「藪の鶯」
...日光(ヒ)にてらされたばかりじゃなくはげた頭が妙に熱うなる骨ばった手がひえて身ぶるいが出る事が必ず有ろうナ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...それは不死人が都から連れて来た手下の禿鷹(はげたか)...
吉川英治 「平の将門」
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