...私の父が子供の可愛さから子供の内に世の中の廃りものが出来たときにその農場にゆけば食ひはぐれることはあるまいといふ考へからつくつたものであります...
有島武郎 「農場開放顛末」
...『皆なにはぐれるとわるいで...
田山花袋 「歸國」
...子供は彼にはぐれるのを非常に恐れて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...街路の人通りからはぐれるように...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...わたしが見はぐれるといけませんから...
中里介山 「大菩薩峠」
...はぐれると、坑夫になれないんだからね」と念を押して、ベンチを離れて切符口の方へすたすた行ってしまった...
夏目漱石 「坑夫」
...見はぐれるのはをかしいやうだけれども...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...まだ/\魚に食ひはぐれることはあるまい...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...納得の行くように、いつか話そうと思っているうちに、話しはぐれると、いよいよ、むずかしくなってしまう...
火野葦平 「花と龍」
...あら、はぐれるわ...
広津柳浪 「昇降場」
...今は全く友達にはぐれると気が付き捨鉢(すてばち)になって身を投げ...
南方熊楠 「十二支考」
...そうかと思うと小ぜり合いをしてフッと両方で気分のはぐれるような調子で発車を待っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あれほど酷く虐められても遊び仲間にはぐれるといふことは...
室生犀星 「めたん子傳」
...己はぐずぐずすると電車に乗りはぐれる...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...どうかしたはずみにこれにはぐれると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...眠ったものは、はぐれるぞ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...もとより小児の親にはぐれる場合も多かったろうけれども...
柳田国男 「山の人生」
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