...もしくは矢張り伴にはぐれたために呼び合う声であることが解る...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...僕が人ごみの中にはぐれないようにと...
海野十三 「海底都市」
...役者(やくしや)の群(むれ)にはぐれたる子供心(こどもごヽろ)のはかなさは……うちの浦(うら)のちさの木(き)に雀(すヾめ)が三羽(ば)とうまつて一羽(は)の雀(すヾめ)がいふことにやゆふべ御座(ござ)つた花嫁御(はなよめご)何(なに)が悲(かな)しゆてお泣(な)きやるぞお泣(な)きやるぞ………………今(いま)のわが身(み)につまされてほろりほろりと泣(な)いてゆく...
竹久夢二 「桜さく島」
...平治の乱に破れて一族と共に東国へ落ちる途中、当時十三歳の頼朝は馬上でうとうと居睡りをして、ひとり、はぐれた...
太宰治 「花吹雪」
...与茂七さんにはぐれたから...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...その上仲間の者とはぐれてしまって...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...これは磯魚(いそうお)であって、鱈(たら)の子供が、親にはぐれて、陋巷(ろうこう)にすみついたような魚である...
中谷宇吉郎 「貝鍋の歌」
...起きはぐれているところを...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...朝食を食ひはぐれてしまつた...
北條民雄 「重病室日誌」
...変にはぐれてしまったのを何か後悔したいような気もちであった...
堀辰雄 「菜穂子」
...地震の際にその一人娘からはぐれてしまい...
堀辰雄 「三つの挿話」
...犬がそのはぐれた主人を捜しながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうかしたはずみにこれにはぐれると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだ気持のかたまらない若者などはぐれてしまい易い...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...降りはぐれまいと気を配り...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ここらあたりでまたはぐれたらしい...
吉川英治 「上杉謙信」
...親にはぐれて泣く子...
吉川英治 「新書太閤記」
...範宴(はんえん)は性善坊とはぐれて...
吉川英治 「親鸞」
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