...全く自ら筆を操る事が出来なくなってからの口授作(くじゅさく)にも少しも意気消沈した痕が見えないで相変らずの博引旁証(はくいんぼうしょう)をして気焔を揚げておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...十一時頃という話だったのに」声はくどくどと弁解を重ねた...
梅崎春生 「記憶」
...船長ノルマンは、ぴゅーと、唾をはくと、やはりハルクのことが気になると見え、彼の様子をのぞきにいった...
海野十三 「火薬船」
...かれここにその一尋鰐に告りたまはく...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...近江の石亭が雲根志(うんこんし)にいはく(前編異之部)信濃国高井郡渋湯(しぶゆ)村横井温泉寺の前に星河とて幅(はゞ)三町ばかりの大河あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...中にはくびのあたりまで水につかって...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...呼吸が稀薄(きはく)になり...
太宰治 「斜陽」
...然し村尾はくり返し云った...
豊島与志雄 「道化役」
...その別天地では随分喜んで自分を請待してはくれるが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...何んとか智惠を貸してはくれまいか」三河町の佐吉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...発しこじれて内攻して胸中に磅(ほうはく)鬱積する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...まだ上唇(うはくちびる)を靜かに指で撫でゝゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...願はくは我が救世主よ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...琥珀(こはく)の酒のかおり...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...白馬(はくば)翔(か)けて...
吉川英治 「三国志」
...世事にはくらく、信じると曲げず、そのうえ無口ときているので、従来、楠木との談合だと、こちらがいらいらする例は一再ならずでありました」「……あるな...
吉川英治 「私本太平記」
...ただならぬ脈搏(みゃくはく)があらわれておった」「なぜそれを黙っておられましたか」「病人のことじゃもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...上野介の酷薄(こくはく)貪慾(どんよく)なことは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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