...見えたのはただ萩重(はぎがさ)ねらしい...
芥川龍之介 「藪の中」
...」得三はぎょっとして...
泉鏡花 「活人形」
...つぎはぎだらけの卓子(テーブル)かけよりも大きい空中撮影写真に見入っているところであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...逆剥(さかはぎ)...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...人間が着物をはぎ取られたらどの程度までかれらの相対的階級をのこすであろうかは興味ある問題である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼女はぎくりと身を震わし...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...川村さんはぎくりとした...
豊島与志雄 「椎の木」
...撚(よ)り糸で縫われた青ラシャの補綴(はぎ)が一方の肱(ひじ)の所にあたっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...萩(はぎ)、うるしがもみじして柏(かしわ)の葉がてらてらと日を照りかえす...
中勘助 「島守」
...膨(ふく)ら脛(はぎ)に小さい鉄の才槌(さいづち)を縛(しば)り附けたように足掻(あがき)に骨が折れる...
夏目漱石 「坑夫」
...芝田(しばた)さんは、このおさまった御代(みよ)に、おいはぎなどが、やたらにいるものではないことをきかせました...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...その薔薇(ばら)いろの腓(ふくらはぎ)に...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...向(むこ)うの海が孔雀石(くじゃくいし)いろと暗(くら)い藍(あい)いろと縞(しま)になっているその堺(さかい)のあたりでどうもすきとおった風どもが波のために少しゆれながらぐるっと集(あつま)って私からとって行ったきれぎれの語(ことば)を丁度(ちょうど)ぼろぼろになった地図を組み合せる時のように息(いき)をこらしてじっと見つめながらいろいろにはぎ合せているのをちらっと私は見ました...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...「兵部卿の宮のお邸(やしき)の萩(はぎ)はきれいなものだよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...腓腸(ふくらはぎ)の贋物(にせもの)を食っ附けて歩いているのよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...子供はぎんになついて...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...おまえ側女になったことで蝙也を憎んでいるだろう」「…………」町はぎょっとして息をのんだ...
山本周五郎 「松林蝙也」
...それに絡(から)まる意地といったようなものが中心であるのに対して――とにかく信長の唱える志とその覇業(はぎょう)とは...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??