...実にはかないともなんとも言いようがない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...たゞ女に生れて来たと云ふ事それ自身さへはかないやうな心持がした...
鈴木三重吉 「桑の実」
...はかない人間の仕事は...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...それはあまりにはかないものではなかつたか...
種田山頭火 「行乞記」
...うつ木の花、はかない花だ、活けてもすぐ散る...
種田山頭火 「其中日記」
...没落した家系の裔らしいはかない美しさだ...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...多勢には一人ではかないませんな...
豊島与志雄 「絶縁体」
...再びはかない夢を結びかけていた時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...はかないものであった...
夏目漱石 「明暗」
...触れたものをたちまち金にしてしまう力の速さにはかないませんでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...そして、しばらくするうちには、慈悲ぶかい父上、かならず御殿を何とかいいこしらえ、晴れて、そなたと共ずみも出来るよういたして下さるに相違ない――のう、雪どの――早う、その日が来ればようござりますなあ」「ほんに、たった一度でも、そのような日に生きることが出来ませば、はかないこの身、いかなる科(とが)に逢おうともくやみませぬ」雪之丞は、ひたむきに、恋に焦(こが)れ、ひとすじに、父親の愛情にすがろうとする、浅はかな女の心根が、不憫(ふびん)にも思われる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...遠ざかり行く子供の声をはかない別れのように聞きながら一人で坂を上って黒門をはいった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...姫君はまだはかないようなふうでろくろく食べなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はかないあぶなっかしいものであると山荘の人が毎日ながめていた小舟へ宮は姫君をお乗せになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はかないもんだわねえ」陽(ひ)の傾いた空にはうすい靄(もや)があって...
山本周五郎 「青べか物語」
...足袋もはかないふだん同様の着つけだし...
山本周五郎 「さぶ」
...一面みな弱いはかない「我れ」なることを知っていた...
吉川英治 「三国志」
...すぐにもご対面はかないましょうが...
吉川英治 「三国志」
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