...楽(たの)しいのんびりした空気(くうき)に浸(ひた)っていたのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...何ともいえないのんびりしたところです...
上村松園 「女の話・花の話」
...のんびりした心持のやうに足をお延ばしになつて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...そののんびりした気持を娯んだらよかろうと思って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...――それほどまでにのんびりしたあたりの空気に私は包まれてゐたのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...のんびりした一日だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...四方山話でのんびりした...
種田山頭火 「其中日記」
...暑い原を通つて來た苦しさがそれでよほど除れたやうにお互にのんびりした氣特になつた...
田山花袋 「道綱の母」
...此の勇氣がなくてはとても今の世間をのんびりした氣持では渡つて行かれないらしい...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...浦上は手足ののんびりした...
徳田秋声 「縮図」
...小さな書店ではごくのんびりした時があったり...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...さながら古土佐の絵巻物をひろげたようなのんびりした趣(おもむき)をこの峠の上で見出そうとは思いかけませんでしたよ」「この大菩薩の嶺からあの天狗棚山までの間の西側のスロープは...
中里介山 「山道」
...のんびりしたものなの...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...そののんびりした調子に何となく源氏の君を迎へる紫の上のやうな心持が感ぜられないでもない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...何となくのんびりした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何かたいへん気持のよいのんびりした気分のなかで...
本庄陸男 「石狩川」
...京都はまだどこかのんびりしたところがあった...
三木清 「読書遍歴」
...何だかタヨリナイような――可笑(おか)しいような――自烈度(じれった)いような――のんびりしたような――面白いような――馬鹿馬鹿しいような――有意義なような――無意義なような――...
夢野久作 「鼻の表現」
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