...のろのろと立つのも...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...何かのろのろした動作であった...
梅崎春生 「桜島」
...長椅子(ながいす)の上(うえ)にのろのろと落着(おちつ)いて横(よこ)になる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...のろのろした体躯であったが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ふたりながら眠たそうに半分閉じた眼と大儀そうなのろのろした口調でもって...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...のろのろ歩いている...
太宰治 「八十八夜」
...第四章一八月末の思ひがけない冷気の後で又暑さがぶり返し、それは永くつゞいて、もうがまんがならないと云ふ頃に一寸色目をつかつた風に凌(しの)ぎ易くなつたが、それも一日か二日で又もやぶり返し、今度は前ほどではないにしても緩漫に、のろのろと、いつまでも同じやうな暑さの日がつゞいて、九月に入り、九月の半ば過ぎてもまだちつとも初秋らしい気配は見えなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...鏡のようにすみわたった大空にはいつあらわれたのか丘のような白雲がのろのろとながれ...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...やせた二匹の馬にひかれてのろのろと埃りをあげながら進んで行った...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...まったくのろのろと人間の頭で想像の出来る限りの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...船はのろのろと桟橋に近寄つてゐる...
北條民雄 「青年」
...しばらく葬列の速度でのろのろ追跡した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...彼はのろのろ荷物をおろした...
本庄陸男 「石狩川」
...高倉はそのうしろをのろのろと歩いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...それにすぐ古くさい歌やなんか思い出すしまた歌など詠(よ)むのろのろしたような昔(むかし)の人を考えるからどうもいやだ...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...近くでとても逃げられない時はのろのろしてゐるが...
室生犀星 「めたん子傳」
...向うの片側町の灯を見ながらのろのろと進んでゆくとすぐに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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若山牧水 「木枯紀行」
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