...其老人(そのろうじん)間(ま)もなく死(し)んだので...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...かえって先代の残酷なる慈悲をのろうかもしれぬ...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...狼に似たような犬をつれてのろのろうごいている漁師は海豹(あざらし)漁夫ともエスキモーとも受けとれた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...曙楼(あけぼのろう)と云う家がその方角にあるんですよ」「あ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...科学というものを知らずに毛ぎらいする人はそういう日をのろうかもしれない...
寺田寅彦 「春六題」
...有事弟子服其労(ことあればていしそのろうにふくし)...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...グリゴリイ・ワシーリエヴィッチは僕が自分の誕生をのろうからといって『おまえはあの女の子宮を破ったんだ』なんてとがめるんです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その歌はナポレオン再挙の百日をのろうために作られたもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今ではその家がのろうべきものに思えたからである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...東洋をのろう心になってきたのである...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...何千本のろうそくの煙が雲のように渦巻いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...二本のろうそくが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...六本のろうそくの光の中に立った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...話の種にケーブルカアにのろうということでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何本かのろうそくのやうに見えることだ...
室生犀星 「帆の世界」
...しかし私の精神はのろうございました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ところが、のろうもんなら、馬のやつは王さまをのっけたまま走りだして、空中にかけのぼるのさ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...十六か七ぐらいのろうたけた令嬢としか見えなかった...
夢野久作 「鉄鎚」
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