...サイラスは又もやボックス・コートののらくら者と顏を見合せたのであつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...のらくら者の果てか百姓に生れて百姓仕事を嫌いな田舎者もしくは中途で今までの仕事に厭気がさし...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...のらくら者と云うものは...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...彼は偉大なのらくら者...
太宰治 「虚構の春」
...のらくら者の言い抜けである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...自分が農夫になって見た時にこの絵の具箱をぶら下げて歩いている自分がいかにも東京ののらくら者に見えるので心細かった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...自分が農夫になつて見た時に此の繪具箱をぶら下げて歩いて居る自分が如何にも東京ののらくら者に見えるので心細かつた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...私たちが二年前に見た『のらくら者』...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...芸術家というものは皆のらくら者だと考えてるフォーゲル夫人でさえ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...白粉をつけた女漁(をんなあさ)りをするのらくら者を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『鎌、輪、ぬ』の柄は好んで手拭にも浴衣(ゆかた)にも染め、中には刺青(ほりもの)にまでしたもので、やくざ、遊び人、のらくら者、と言つた肌合の人達は、好んでこれを用ひもしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「鎌、輪、ぬ」の柄は好んで手拭にも浴衣(ゆかた)にも染め、中には刺青(ほりもの)にまでしたもので、やくざ、遊び人、のらくら者、と言った肌合の人達は、好んでこれを用いもしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あれは中学時代から、手のつけられない、のらくら者で、ほとんど家にも寄りつかず、われわれのこちらへ移るときも、見送りにも来ませんでした...
久生十蘭 「悪の花束」
...小さなのらくら者め...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...のらくら者の見本だよ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...あなたより僕の方がのらくら者でずつとすれツからしでしたよ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...のらくら者であることを...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...そのへんの酔っ払いやのらくら者を見ると...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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