...其(そ)の次男(じなん)の小助(こすけ)は生(うま)れついたのらくらもの...
泉鏡太郎 「一席話」
...のらくら者の言い抜けである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...のらくらしてゐる...
田中貢太郎 「海異志」
...そんなところからのらくらの癖がついたのだつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...「のらくら手記」素材□一杯の濁酒...
種田山頭火 「其中日記」
...ただのらくらと時を過しているうちに...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...出来ヌト云ウコトハナイモノダ――とホザくところはただののらくら者ではあり得ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうなんだい」「到底(とても)のらくらじゃ出来ない仕事ですよ」「アハハハハ」と老人は大きな腹を競(せ)り出して笑った...
夏目漱石 「虞美人草」
...しかも此(この)のらくらを以て...
夏目漱石 「それから」
...「叔父(おぢ)さんはのらくらして居るけれども実際偉(えら)いんですつてね」と云つた...
夏目漱石 「それから」
...のらくらした所を...
夏目漱石 「それから」
...いずれも金持ののらくら息子...
久生十蘭 「キャラコさん」
...」「ええ、聞きたくもない! 削ぎとった鼻なんかを、この部屋に置いとくなんて、そんなことを私が承知するとでも思うのかい?……この出来そくない野郎ったら! 能といえば、革砥(かわと)を剃刀でペタペタやることだけで、肝腎なことを手っ取り早く片づける段になると、空っきし意気地のない、のらくらの、やくざなのさ、お前さんは! 私がお前さんに代って、警察で申し開きをするとでも思ってるのかい?……ああ、何てだらしのない、木偶(でく)の坊だろう! さっさと持って行っとくれ! さあってば! どこへでも好きなところへ持って行くがいいよ! 私やそんなものの匂いだって嗅ぎたくないんだからね!」イワン・ヤーコウレヴィッチは、まるで叩きのめされたもののように茫然として突っ立っていた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...のらくら遊んでいていいと言うのか?東山――そういうわけじゃありませんが...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...のらくら者であることを...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...塾頭も塾生ものらくらと時間をつぶし...
山本周五郎 「季節のない街」
...亭主がのらくらしている...
山本周五郎 「さぶ」
...のらくら遊んでるような人のことだわ...
山本周五郎 「さぶ」
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