...何だか正体を見極めることを遅らそうとするものの様であった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...一匹の金色のけだものの様に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...浴衣は僕のものの様です...
江戸川乱歩 「鬼」
...ついうっかりしておりましたので」三造はかかり合いになることを恐れるものの様に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...それはそれはまるで触ると毀れるものの様にオドオドした可愛がり様を...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...一通り知っているものの様に思われた...
中島敦 「南島譚」
...汽車へ乗ってさえ隣のものの様子を...
夏目漱石 「こころ」
...つねに長亭短亭を一々に経過しつつ旅行したものの様に考えむとする...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...著しく音楽的に響いたものの様で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...さういつて大に自負したものの様に思へるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...どんどん背の伸びて育ちゆく子供達を象徴するものの様に思はれる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...今箱根の谷から靄の上つて来る様子を見ると少しも躊躇することなく為たいと思ふことを迷はず断行するものの様だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...すねものの様に見える...
宮本百合子 「雨の日」
...女がこんな風をするのはただあたり前の女が半分あまったれでするのとは違って何となくおそろしいものの様な気がして男はすぐにも追って行って又ならんで歩きたかった...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...他の者達から注視されている事など知らぬものの様にボッサリと坐りつくしている)……じゃ...
三好十郎 「好日」
...早く言えば針路とは言えない針路に依るものの様に見えるし...
三好十郎 「俳優への手紙」
...演劇の仕事では「良心」と「食うこと」は両立しないものの様に語る...
三好十郎 「俳優への手紙」
...しめっているものの様にも思われた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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