...」交野(かたの)の平六(へいろく)が、斧(おの)の柄(え)をたたいて、こうののしると、「おう」という答えがあって、たちまち盗人の中からも、また矢叫(やたけ)びの声が上がり始める...
芥川龍之介 「偸盗」
...二人のののしる声と...
芥川龍之介 「偸盗」
...缶の胴中にかいてある三角だの火の玉だののしるしを指しながら...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...秀ちゃんは吉ちゃんの裏切りをののしる...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この花のわかるのはおれ一人だと言って群集をののしるようなものでおかしい...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...敵将が去って後に仲間が「ばかやろう」とののしるのには答えないで黙って握りこぶしをあけて見せる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...少なくもこの種の科学者は小説家を捕えて虚言者とののしる権利はあるまい...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...彼は一人で自由にののしるために桟敷(ボックス)の奥に引っ込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不幸の原因たる彼女を真正面からののしる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女が彼をののしるのを聞かせたかったのです...
浜尾四郎 「死者の権利」
...甥っ子をひどくののしるのには慣れっこだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...鴨逃げて隣の庭に行きたりとてののしる...
正岡子規 「雲の日記」
......
三好達治 「艸千里」
...大騒ぎして修法などをしていても夫人の病気は相変わらず起こって大声を上げて人をののしるようなことのある報知を得ている大将は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「誓言を反古(ほご)にする犬侍(いぬざむらい)め」と甚五郎がののしると...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...高氏は刺々(とげとげ)と心でののしる...
吉川英治 「私本太平記」
...なにかののしるような声...
吉川英治 「神州天馬侠」
...理非(りひ)もめちゃくちゃにののしる声が...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索