...その静な水面を長閑(のどか)に漕ぐ舟で行った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...のどかそうに取こわしの跡をあらためて眺めまわした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
......
高見順 「死の淵より」
...襟垢(えりあか)のついた蒲団(ふとん)が昼の日ののどかな光に干されて...
田山花袋 「田舎教師」
...長閑(のどか)な小春の日影がもうかなり西に傾いていた...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...長閑(のどか)な天気であつた...
徳田秋声 「花が咲く」
...心学本に長閑(のどか)さよ願いなき身の神詣(もうで)神願うよりは身で行うがよろしく候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夕凪の沈静した空気の中(なか)に如何にも長閑(のどか)に軟かく...
永井荷風 「海洋の旅」
...のどかな情趣に溢れていた...
野上豊一郎 「エトナ」
...浪(なみ)の長閑(のどか)な印象をよく表現し...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...「のどか」は、役者いゝ気持にやりの客もいゝ気持ってのが本当らしく理屈を言ふ奴には評判が悪い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...前に言ったように行き先は分かっています」メアリはまだ明るいのどかな庭に出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...百姓が長閑気(のどか)に酒を呑み女に戯(たわむ)るるなど無理なる筋多し...
三木竹二 「明治座評」
...美しくのどかなので...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...下の裏通りののどかな賑わいをぼんやりと眺めていた...
横光利一 「上海」
...それが一つはむかしの全盛をしのぶよすがとなり旅人にのどかな気持ちを与えた...
横光利一 「旅愁」
...さも知らぬふりで少し俯向き加減なのどかな様子のまま爪を磨いた...
横光利一 「旅愁」
...わざと長閑(のどか)な陽を仰いで云った...
吉川英治 「三国志」
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