...のっけに薄暗いと申出るほどであるから...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...」とのっけから、「ちょいと旦那(だんな)、この敷石の道の工合(ぐあい)は、河岸じゃありませんね、五十間...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...のっけからそもそもの誤(あやま)りだったような気がして...
海野十三 「赤外線男」
...知事さまをのっけて東京さへゆくだよ...
竹久夢二 「玩具の汽缶車」
...それに頬をのっけてたが...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...大きく二重にふくらました前髪を額の上にのっけ...
豊島与志雄 「朝やけ」
...同時にその倍くらいの男たちをのっけて出かけて行った...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...初めてでございまして」「失礼ながら関東はどちらで」冒頭(のっけ)に関東と言い出されたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...がっちりとのっけて...
服部之総 「黒船前後」
...ヴィクトリーヌ嬢の肩の上に頭のっけたわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ご承知下さるでしょうな――あの方はのっけからこう切り出されたもんです...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...「のっけから切れたろう――一番目は?」「八重九重桜花姿絵(やえここのえはなのすがたえ)」「五郎時宗(ごろうときむね)...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...テーブルの上へ両腕を組み合わせた上へ自分の顎をのっけた...
「海流」
...今江井が又のっけて中川へ届けに出かけたところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぼくをのっけて帰れとは言わないんだな...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...一つの湖(みずうみ)ぜんたいをのっけることができるくらいです...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...のっけに二人まで突き刺し...
吉川英治 「新書太閤記」
...先ずのっけから驚かされどぎもを抜かれて眼を見張った...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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