...のっけに薄暗いと申出るほどであるから...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...のっけに快活に砕けて出て...
泉鏡花 「怨霊借用」
...のっけからそもそもの誤(あやま)りだったような気がして...
海野十三 「赤外線男」
...無人機にのっけた原子弾で攻撃を受けているよ...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...劈頭(のっけ)に姉を訪ねたとき...
徳田秋声 「あらくれ」
...のっけからとんとん拍子で行く人もたまにはあるわ...
徳田秋声 「縮図」
...「のっけからそれじゃあ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...商人はまず冒頭(のっけ)に...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...帽子屋さんはそれを人差指(ひとさしゆび)のさきにのっけて...
新美南吉 「手袋を買いに」
...ご承知下さるでしょうな――あの方はのっけからこう切り出されたもんです...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...「やっぱり妾(わたし)との約束を守ってて下すって?」彼女はのっけから私の度胆(どぎも)を抜きつづけであったが...
平林初之輔 「秘密」
...梅島がのっけから活躍で嬉しい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...のっけから虫が好かんかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...また頭を下して頬ぺたを腕にのっけた...
「赤い貨車」
...てのひらにのっけて雪道を歩くとそれは烏瓜のようだった...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...まっすぐにあるけない様な気持で下を見つづけて家にかえるとすぐ机に頭をのっけて雨の音を遠く近くききながら寝るとはなしにうっとりして居た...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...大男の彼は若い女の肩に掌をのっけた...
山川方夫 「演技の果て」
...そう云わなくとも膳へのっけて呉れる...
山本周五郎 「柳橋物語」
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