...ながいながいのちの世もかわらない...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...のちの世の人たちからかえって御礼を言われるようになるかも知れません...
太宰治 「斜陽」
...かんばしい名をのちの世にまでのこされました奇特なひとたちでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...最後の様子をのちの世の手本に見ておくがよい...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...ちぎりあれやすゞしき道に伴ひてのちの世までも仕へつかへむとよまれましたのは...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...のちの世の語りぐさにしていたゞけましたらありがとうござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...仏様にのちの世のことを頼んだのであります...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...のちの世の勤めも十分にすることのほかはありませんが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...亡(な)きのちの世が不安になったことを紫夫人にお言いになると女王(にょおう)は顔を赤くして自分があとに残らねばならぬほど...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのご恩はのちの世までも忘れますまい」山岡大夫はうなずいた...
森鴎外 「山椒大夫」
...のちの世に伝えて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...このほどこころざし候て、しゅく(宿)の老のため、とらわれとなり申し候、いにしえのおうとうのごとく、くるしみをうけ申し候えども、のちの世、きくものかんぜざらん事あるべからず、すこしもうれいかなしみはなきものなり、めでたくかしこ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もちろん、二通の遺書は写して送ったものであるが、のちの世、きくもの感ぜざらん事あるべからず、という文言は、「断食三十余日めに」うんぬんということばと共に、七十郎の口からじかに聞くような、いかにも彼らしく、軒昂(けんこう)たる意気が感じられ、それが甲斐の圧倒され、ふさがれた気持に、風を吹きいれたようであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「――このほどこころざし侯て、宿老のためとらわれとなり申し候、いにしえのおうとうのごとく、くるしみをうけ候えども、のちの世きく者、かんぜざらんことあるべからず、すこしもかなしみはなきものなり」それは七十郎の遺書の一節である...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...のちの世の道もまよはじいとし子を我が身にそへて行くすゑの空三秀吉は即日...
吉川英治 「黒田如水」
...のちの世まで武門の名おれ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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