...……やっと僕の家へ帰った後(のち)...
芥川竜之介 「歯車」
...村の娘達の後(のち)のためを考えて...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...後(のち)までと軽(かる)う云っておいたよ」「そうか」そして考えついて叺(かます)の莨入(たばこいれ)から彼(か)の櫛を出して...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...学費を親から出してもらう友だちにも負けぬように学問したいと思って、心理学や倫理学などをせっせと読んだが、余儀なき依頼で、高等の生徒に英語を教えてやったのが始まりで、だんだんナショナルの一や二を持って教(おそ)わりに来るものが多くなって、のちには、こう閑(ひま)をつぶされてはならないと思いながら、夜はたいてい宿直室に生徒が集まるようになった...
田山花袋 「田舎教師」
...獅子は牧場をあらすのち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヨハネが生命(いのち)の川の水を夢み...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...そして自分の狼狽と富子の狼狽とは意味のちがったものであるという明かな意識が...
豊島与志雄 「囚われ」
...人間の生命(いのち)を食わなけりゃあ生きてゆけないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後(のち)さる温泉場で退屈だから...
夏目漱石 「坑夫」
...やや暫くののち急にポンと膝を打って...
久生十蘭 「魔都」
...でもそののち上方に...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...豐臣方の奉行等に對して命懸(いのちがけ)の分疏(いひわけ)をした...
森鴎外 「栗山大膳」
...借りものでもなくまた後々(のちのち)の附け加えでもなく...
柳田国男 「海上の道」
...餌のつけかたや浮木(うき)下の加減をみたのち...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...貴方が生命(いのち)をかけて愛しておられました志村のぶ子様が...
夢野久作 「暗黒公使」
...この室(へや)に品物を隠された後(のち)に...
夢野久作 「一足お先に」
...またとなき御自身であることを信じて、重治亡きのちも、一層、御勉強あそばして……」――と、いったとき、半兵衛の胸は、朽木(くちき)の折れるように、前へ曲った...
吉川英治 「新書太閤記」
...双方の信念のちがう点は」「それは明慧が...
吉川英治 「親鸞」
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