...外の声が止(や)むと、お母さまは、「ねん/\よ、ねんねんよ...
鈴木三重吉 「星の女」
...年々(ねんねん)三百円(えん)ずつをこの町立病院(ちょうりつびょういん)に補助金(ほじょきん)として出(だ)すこととなり...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...ねんねんと動き、いたるところ、いたるところ、かんばしからぬへまを演じ、まるで、なっていなかった、悪霊の作者が、そぞろなつかしくなって来るのだ...
太宰治 「碧眼托鉢」
...「ねんねんよう、おころりよ」と、彼女はつぶやく、――「唄をうたってあげましょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...年々(ねんねん)酸漿(ほおずき)が紅くなる頃になると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ねんねがお守(もり)はどこへいた南条長田(おさだ)へとと買いにそのとと買うて何するのねんねに上げよと買うて来たねんねんねんねんねんねんよそうすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつまで待ったら帰るでしょう」ねんねんねんねんねんねんよねんねのお守はどこへいたお山を越えて里越えてそうしてお家へいつ帰るの……女は蝋涙(ろうるい)のような涙を袖でふいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ねんねんねんねんねんねんよねんねのお守はどこへいた南条長田(なんじょうおさだ)へ魚(とと)買いに……清澄の茂太郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...一心専念弥陀名号(いっしんせんねんみだみょうごう)行住坐臥不問時節(ぎょうじゅざがふもんじせつ)久近念念不捨者(くごんねんねんふじゃしゃ)是名正定之業順彼仏願故(ぜみょうしょうじょうしごうじゅんひぶつがんこ)という文につき当って末世の凡夫は弥陀の名号を称することによって...
中里介山 「法然行伝」
...努(つと)めて幼少の時に描(えが)いた理想を養(やしな)うことは年々歳々(ねんねんさいさい)枯(か)れゆく心の色香(いろか)を新たむるの道であろうと信ずる...
新渡戸稲造 「自警録」
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野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...お空に 虹の輪虹の橋ねんねん する児が皆渡る...
野口雨情 「未刊童謡」
...ねんねんよう、おころりよ!坊やはよい子ぢや、寝んねしな!大きくなつたら、よく遊び!立派な哥薩克になつたなら、悪い敵をば攻め伏せな!「なあ、カテリーナ! どうもお前の阿父(おとつ)つあんは俺らと仲よく暮すのが、面白くないらしいぢやないか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...鵞鳥の坊やねんねんよ、ねんねんよ、雨が降るからねんねんよ、鳥舎(とりや)の鵞鳥もねんねした...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ねんねんよ、ねんねんよ、鵞鳥の坊やのおめざには、ちいしやの葉(は)つ葉(ぱ)を摘んでやろ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ねんねんよ、ねんねんよ、内(ううち)の坊やのおめざには、ああかいお日様上げませう...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ねんねんよ、ねんねんよ、梅雨(つうゆ)のおあめも寝ておくれ、いゝ子の坊やはねんねした...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...十一ねんねん、ころりねんころり和子(わこ)の在所を問うならば駒のお鈴に問うならば千軒機屋(はたや)の調布町(ちょうふまち)萩にすすきにきりぎりす水は玉川布(ぬの)ざらし月は武蔵の市ざらし「おっ母...
吉川英治 「野槌の百」
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