...――」叔母はそれからねちねちと...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...お住もねちねち口説(くど)き出した...
芥川龍之介 「一塊の土」
...」青扇はねちねちした調子で言いだした...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...話がねちねちして理窟が多すぎるし...
太宰治 「女生徒」
...『さういふけどなあ』とねちねちやつて來る...
太宰治 「知らない人」
...ひつこうにねちねち絡(から)み着いて来ますのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ねちねちした調子で詰(なじ)られるのであった...
徳田秋声 「あらくれ」
...お前も忘れちゃいない筈(はず)だ」養父はねちねちした調子で...
徳田秋声 「あらくれ」
...ねちねちと語り出されるときには...
中里介山 「大菩薩峠」
...きびの悪い程ねちねちした味いがある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...二人共ねちねちした性質を共通に具えていた...
夏目漱石 「明暗」
...何かねちねちとこちらの胸に塗りたくるようにして云った...
本庄陸男 「石狩川」
...相手の胸にからみついて引きずりまわすような例のねちねちとしたものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...その暑さがまたへんにねちねちと仮借ない...
正岡容 「寄席」
...ねちねちと意地惡く絡んで來る相手方の態度に憤慨して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...どこまでもねちねちへこまずに遣って行くのも江戸子だよ...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...まあじぶんの手をさへ 喰つて しまふのかえくちばしの黄な 黒い鳥くちばしの 黄いろいまつ黒い 鳥であつたつけねちねち うすら白い どぶのうへに籠(かご)のなかで ぎやうつ! とないてゐたつけ...
八木重吉 「秋の瞳」
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