...ねじけた彼にとって...
海野十三 「蠅」
...気ままで心のねじけたことは姑にわをかけていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...妙にねじけた反抗と意地のようなものと...
徳田秋声 「仮装人物」
...我民族の精神的に圧迫されねじけた結果は決して喜ぶべきものでない...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...ねじけた心持でなかった事丈(だ)けは判然(はっきり)云える...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...ねじけたる心なるべし...
樋口一葉 「琴の音」
...ねじけたる心なるべし...
樋口一葉 「琴の音」
...逆に美しい眉根の間に心ねじけた危険な性質がほの見えることもあるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「黒(ブラック)」バートンというねじけた性悪の男が...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...あの心のねじけた片目の半五郎でも...
吉川英治 「江戸三国志」
...ねじけた心も矯(た)めなおせると信じているかれだったが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そのねじけたお心が...
吉川英治 「親鸞」
...あの意地わるな御老女のようなねじけた人間になるんでしょう...
吉川英治 「親鸞」
...私という気のねじけた女...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ふうむ……、するとなにか、お前(めえ)は今の自分というものを、本当に、ねじけた女だ、浅ましい境界(きょうがい)だ――イヤ、もっとはッきりいえば、外道(げどう)の渡世をしている女スリだということを、自分で恥じる気になってきているのか」「天王寺で掏(す)った紙入れ一つが、あんなにまで、多くの人へ迷惑をかけた因果(いんが)を聞かないうちは、まだそんなにまでは思いませんでしたが、江戸へ帰った後にお前さんから、いろいろな話を打ち明けられてみて、初めてスリという渡世が、自分ながら怖ろしくなったんです...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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