...その河童もぬらりと辷り抜けるが早いか一散に逃げ出してしまひました...
芥川龍之介 「河童」
...その河童もぬらりとすべり抜けるが早いかいっさんに逃げ出してしまいました...
芥川龍之介 「河童」
...棒の先にぬらりと黒い物が絡(から)んできた...
大坪砂男 「浴槽」
...ぬらりと身をかわす...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...暗褐色のぬらりとしたものが...
太宰治 「黄村先生言行録」
...凝液のごとくぬらりとして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...髪がぬらりと手首にねばりつく...
永井隆 「長崎の鐘」
...ぬらりとあやしい字が出来る...
夏目漱石 「一夜」
...指先で撫(な)でて見るとぬらりと露にすべる...
夏目漱石 「倫敦塔」
...何やらぬらりと手に附くもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛行機を眺めてゐたら朝子の頬にぬらりと掌のやうな風が来て撫でた...
原民喜 「針」
...ぬらりとした湯に...
火野葦平 「花と龍」
...ぬらりとした気詰りで...
横光利一 「夜の靴」
...ぬらりとしたものが鼻(はな)の頭をなでたのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索